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プルマンホテルでの違法賭博事件、元高官や芸能人ら136人を起訴

<写真:qdnd.vn>
ベトナム公安当局は総額1億700万ドル(約150億4620万円)に上る大規模な違法賭博事件に関連し、ベトナム国籍の元地方幹部、企業経営者、芸能人ら136人を起訴した。
事件の中心となったのは、ハノイ市のプルマンホテル内にある「King Club」というカジノであり、同店は韓国籍のキム・インソン氏が実質的な運営責任者を務めていた。
King Clubは2019年から電子ゲーム式のカジノとして営業しており、スロット、ルーレット、バカラなどのゲームが提供されていた。
賭博は米ドルで行われ、ゲームの結果に応じて現金が支払われる形式であった。
運営側は損失に対するキャッシュバック制度や賞金制度を導入することで、参加者の常習性を高め、顧客の囲い込みを図っていた。
ベトナム人の賭博参加は「外国人名義」の会員カードを通じて行われ、実名を使用せず、参加者の身元を隠す仕組みが構築されていた。
実際に元フート省副主席のホー・ダイ・ズン氏や、元ホアビン市党委書記のゴー・ゴック・ドゥク氏などが偽名を用いて賭博に参加していたとされる。
起訴内容によれば、最大の賭博額は約1630万ドル(約23億5850万円)に達し、少なくとも20人が100万ドル(約1億4460万円)以上を投入していた。
中でも注目されたのは、元軍楽団員で後に芸能活動を行っていた歌手のグエン・テ・ヴー氏であり、トニーという偽名を使用し、116回にわたって計430万ドル(約6億2178万円)以上を賭けていた。
また、元フート省の大学副学長もジョンとして53回にわたり、約13万7000ドル(約1982万円)を投入していた。
主犯とされるキム・インソン氏は、月額最大11万ドル(約1590万円)の賃貸料を支払いながら、ベトナム人顧客向けに違法賭博を組織し、不正に9200万ドル(約133億320万円)の利益を得たとされる。
キム・インソン氏は事件発覚前に国外へ逃亡しており、公安省は現在、国際手配を進めている。
ベトナム政府は今回の事件を受け、違法賭博に対する摘発をさらに強化する方針を示している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。