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ホーチミンで集団食中毒、バインミー起因で患者数200人超
<写真:suckhoedoisong.vn>
ホーチミン市において、バインミーを原因とする大規模な食中毒が発生し、11月9日夜までに患者数は200人を超えた。
発症者は旧ゴーヴァップ区および旧ビンタイン区に所在する同一チェーンの2店舗でバインミーを購入しており、多くが腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状を訴えて医療機関を受診した。
中でも175軍医病院には新たに30人が搬送され、累計で130人となった。そのうち4人が入院し、経過観察下に置かれている。
タムアイン総合病院では新たに2人が追加され、患者総数は22人に達した。10人が消化器内科などで治療を受け、1人は集中治療室で加療中である。
ホーチミン市内の他の6つの病院でも51人が受診し、うちニャンダンザーディン病院で36人、べカメックス国際病院で6人、ビンザン病院で1人の患者が確認された。
また、ミードゥックタンビン病院では妊娠34週を超える妊婦が早産の兆候を示して入院し、現在も厳重な管理下にある。
ホーチミン市保健局は、市人民委員会および保健省に対して事態を報告し、すべての病院に患者受け入れ体制の確保と診療指針の厳守を指示した。
臨床データおよび検査結果に基づき、原因はサルモネラ菌による腸管感染である可能性が高く、実際に1人の血液からサルモネラ菌が検出されている。
ホーチミン市食品安全管理局は警察と合同で調査団を編成し、問題の2店舗を営業停止処分とした。
併せて、原材料や食品を押収し、検体検査を進めている。
調査団は他の医療機関にも調査対象を広げ、原因の徹底究明と再発防止に努めている。
バインミーは、パテ、肉類、卵、生野菜、漬物、各種ソースなど多様な具材を用いるため、衛生管理が不十分であれば細菌繁殖の温床となる。
特にサルモネラ菌は人間の体温と同程度の環境下で急速に増殖し、常温で2時間放置されただけで食中毒のリスクが高まる。
専門家は調理済みの具材は5度以下で保管し、提供前2時間以内に調理するという「2つの原則」を徹底すべきと強調している。
特に屋台販売においては、保冷設備の使用や調理タイミングへの配慮が不可欠であると警鐘を鳴らしている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。