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HCMCの中古マンション市場、個人投資家が巨額の利益を獲得
<写真:vietnamnet.vn>
ホーチミン市において中古マンション価格が急騰しており、多くの個人投資家が短期間で多額の利益を上げている。
2024年にマイチートー通りのマンションを56億ドン(約3265万円)で購入した女性によると、同物件は現在、73億ドン(約4256万円)での売却が可能な状況にあるという。
当初は長期保有を計画していたが、急速な価格上昇を受け、旧正月前の売却を決断した。
別の男性によると、2024年初頭にトゥーティエム地区で115億ドン(約6705万円)で取得した3LDKの物件が、同年10月には128億ドン(約7462万円)になった。
こうした価格上昇は、ホーチミン市内東部の新興エリアを中心に顕著である。
不動産仲介業者によれば、ホーチミン市内の中古マンション価格は過去1年間で20〜30%上昇しており、中・高級物件においては40%以上の上昇幅を記録した例もある。
例えば、サイゴン・ロイヤルでは1㎡あたり8700万ドン(約50万7210円)から1億1300万ドン(約65万8790円)に、ビンホームズ・セントラルパークでは8700万ドン(約50万7210円)から1億2000万ドン(約69万9600円)へと価格が上昇した。
このような背景には、新築マンションの供給減少がある。
CBREベトナムの統計によると、2025年第3四半期の新築マンションの平均価格は前年比で31%上昇しており、その影響が中古市場にも及んでいる。
また、融資条件の緩和や法的手続きの整備が進められたことで、物件の売却を控える傾向が強まり、結果として市場における供給不足が加速している。
専門家は、ホーチミン市中心部における新築物件の供給が今後も限定されると見ており、法的に安定し、即入居が可能な中古マンションへの需要は今後も継続するとの見解を示している。
2026年には市内で約5000〜6000戸の新規供給が見込まれているが、その多くは高級物件であり、庶民層の住宅ニーズには応えられない可能性がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。