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グエンフエとバクダン埠頭を結ぶ、歩道橋2本を新設へ
<写真:laodong.vn>
ホーチミン市は、グエンフエ通りおよびタイバンルン通りとバクダン埠頭を結ぶ2本の歩道橋を建設する計画を進めている。
本事業は、交通混雑の緩和および歩行者の安全確保を目的としており、市民や観光客にとって利便性の高い都市空間の整備を図るものである。
ホーチミン市当局は11日、建設省からの提案に基づき、歩道橋2本の建設およびバクダン埠頭に位置する「ベンB橋」と「ベンC橋」の景観整備に関する投資方針を正式に承認した。
本プロジェクトは、BT(建設・譲渡)方式による官民パートナーシップ(PPP)で実施され、公共予算は投入されない。
歩道橋はいずれも幅6mの鉄製構造とされ、一方はグエンフエ通りとトンドゥックタン通りの交差点(マジェスティック・サイゴン・ホテル前)、もう一方はタイバンルン通りとの交差点(ランドマーク・ビル前)に設置される予定である。
各橋にはエレベーターと景観照明が備えられ、バリアフリーへの配慮と都市美観の向上が図られる。
あわせて、既存のベンB橋については補修および清掃、フェンス・欄干・連絡橋の新設などが実施される。
加えて、河岸には植栽や照明、水道、監視カメラといったインフラ整備が進められる予定である。
ベンC橋については「フラワー・アイランド」として再整備され、花壇と緑地が設置されるなど、観光資源としての価値が高められる。
本事業の総投資額は約800億ドン(約4億8000万円)とされ、このうち500億ドン(約3億円)が歩道橋の建設費、残りが既存橋の整備に充てられる。
すべての費用は民間投資家によって負担される見込みであり、見返りとして歩道橋や周辺に設置されるLEDスクリーンでの政治啓発・商業広告の表示権、飲料販売ブースの設置権などが与えられる。
歩道橋の完成は2026年4月30日を予定しており、既存橋の整備は2026年の旧正月(テト)までの完了が見込まれている。
2015年に開通したグエンフエ通りの歩行者天国は、毎日多くの市民や観光客でにぎわい、市内の主要イベント開催地としても活用されている。
一方、2021年末に整備されたバクダン埠頭公園も新たな人気スポットとして注目されているが、両エリアを結ぶには交通量の多いトンドゥクタン通りを横断しなければならず、これまで安全性に課題があった。
なお、同公園からサイゴン川を越えてトゥーティエム地区に通じる大規模な歩道橋も現在建設中であり、総事業費は約1兆ドン(約60億円)、完成は2026年を予定している。
これら一連の都市整備により、中心市街地の歩行環境は大きく改善され、市の魅力と利便性が一層高まることが期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。