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自動車価格が大幅下落へ、26年は政策変更が追い風に
<写真:dantri.com.vn>
2026年に向けて、ベトナムの自動車市場は大きな転換期を迎える見通しである。
登録手数料の引き下げ、税制優遇措置の拡大、さらには欧州車に対する輸入関税の段階的削減が予定されており、これら一連の政策変更が自動車価格に大きな影響を与えると考えられている。
現在、ベトナム財務省は新たな通達案に対する意見を募集しており、その中には登録手数料およびナンバープレート発行手数料の30%引き下げが盛り込まれている。
特にハノイ市やホーチミン市などの都市部では、9人乗り以下の車両について約600万ドン(約3万6000円)の費用削減が見込まれており、都市部住民にとっては大きな負担軽減となる。
加えて、2026年1月よりハイブリッド車(HEV)に対する特別消費税の優遇措置が拡充される。
これにより、同種の内燃機関車と比較して税率が30%低く設定される見通しである。
これまでの優遇対象はプラグインハイブリッド車(PHEV)に限定されていたが、今後は一般的なHEVも対象に加わることとなり、該当車種の価格引き下げが一層進むと期待されている。
さらに、EU・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)に基づき、欧州からの完成車輸入にかかる関税が段階的に引き下げられている。
2026年には、現在の35.4%から約29%へと低減される見込みであり、これにより欧州製高級車を中心に価格競争力が高まると見られている。
こうした動きに呼応して、市場ではすでに年末にかけてハイブリッド車や輸入車の値引きが進み、2026年の制度施行を見据えた販売促進活動が活発化している。
税制変更によって自動車取得にかかる総コストが全体的に低下することから、中間層を中心に購買意欲が高まり、自動車需要の拡大が見込まれる情勢となっている。
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