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貧困のべトナム人学生、宝くじ販売で生計建て、大学進学の夢諦めず

2018年06月25日(月)00時00分 公開
貧困のべトナム人学生、宝くじ販売で生計建て、大学進学の夢諦めず

 

「一つのパンを二人で分けたり、麺を買うために近隣住民にお金を乞うこと日もありました。」

 

 

 

ベトナム南部に住む学生は大学進学という夢を抱きながら、貧しい家族の生活費を稼ぐためい約10年、宝くじを販売していたという。

 
 

Dang Chi Lamさんはメコンデルタ(Mekong Delta)の最大都市カントーのオーモン(O Mon)地区にある小さくて簡素な造りの家から毎朝、宝くじの販売に出ていた。

 

 

Lamさんは宝くじの販売を済ませるとすぐに帰宅し、10年以上治療を受けることができずに病気で苦しむ父親に料理を作っていたという。

 

 

残りの時間を使って大学進学に向けた試験勉強をLamさんは独学でおこなっていた。

 

 

母親の死去後、父親が病気にかかり、Lamさんは稼ぎ手として一家の大黒柱になっていたという。

 

 

Lamさんは宝くじの販売以外にも皿洗いやパン屋での仕事をこなしてなんとか生活していた。

 

 

「私の父親は宝くじや皿洗いの仕事をしていることを知らない。私は学校で放課後の補講やグループワークに参加していると嘘をついている。もし私がお金を稼がなかったらどうやって生きていけばいいのか全く分からなかった」と12時に学校の授業を終えたLamさんは述べた。

 

 

放課後、Lamさんは大学進学に向けた学費を稼ぐため宝くじの販売へと行った。

 

 

学校のクラスメートからLamさんの行動は冷ややかな目で見られているが、全く気にしていないという。

 

 

「学校に通いながら宝くじのチケットを販売することに関して全く恥ずかしく思っていない。時には学校でチケットを売ることすらある。大切なのは他人ができないことを自分がすることだ」とLamさんは述べた。

 

 

Lamさん一家はこれまで何度も大変な困難に直面してきた。

 

 

「ひと切れのパンをふたりで分け合って食べることや、近隣住民に麺を買うためにお金を乞うこともあった。さらには生活費を稼ぐために愛犬を売ったこともあり、かなりショックな出来事だった」とLamさんは述べた。

 

 

父親のDang Chi Hoangさん(51)は過去にはホームレス生活をしていたこともあったという。父親からのお下がりの洋服しかLamさんは持っておらず、学校には擦り切れた毎日同じ服を着用して通っていた。

 

 

「Lamの手助けがなければ私は今頃もう死んでいたに違いない」と父親は述べた。

 

 

入学試験にすでに3回落ちてはいるもののLamさんはカントー(Can Tho)大学医学部への入学を強く希望しており、現在も独学で学んでいるという。

 

 

医学部への進学を希望する理由は、父親の病を治すために医者になりたいということだそうだ。

 

 

 

出典:tuoitrenews.vn

 

 

 

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