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ハノイ、長引く洪水で発疹などの健康被害相次ぐ
ハノイの洪水が発生した地域では地元住民が街を移動する際に水中を歩くことを余儀なくされている。水中には様々なウイルスが含まれており、脚部に発疹などの症状を訴える地元住民が増えている。
ハノイ郊外のChuong My地区では洪水状態が半月以上続いており、洪水状態になった街中を通行した住民の多くが発疹被害を訴えている。7月27日から8月2日まで、軍が地区内のTan TienとNam Phuong TienとHoang Van Thuに仮設の診療所を設置し、地元住民の健康診断や治療、治療薬の処方を行った。
地元在住のNguyen Thi Dinhさんは「ここ3日間、手や腕をはじめとする体中に発疹が出ており、とてもかゆい。この地区の全住宅が浸水しており、自分たちだけではどうにもできない状態だ」と現在の状況を語った。
仮設診療所を訪れた1人の住民は「ここ10日間、孫が熱と鼻水に苦しんでいる。薬を飲んでも治らないが、自分では孫を病院に連れていけないので、この仮設診療所に来た。薬も処方してもらう」と話す。
洪水状態の道中を通行した住民が発疹や感染症を患ってしまうのは、清潔でない雨水の中を通行した後に足を洗って乾かすことができないことが何日も続いたことが原因だ。
Nguyen Van Thiさんは「我が家は完全に浸水している。そのため、洪水状態の道中を歩いて自分で飼っている豚のエサを調達していた」と語る。Thiさんはその後2日間、足の痛みを訴えて動くことができなかったという。
ある地元住民の男性が洪水状態の道中を歩いた後ハンモックに座って休憩している。ハンモックから発疹が出た足を出している。
Nguyen Thi Sauさん一家は足の発疹を治すため、連日薬を使用している。
3つの仮設診療所の薬代は無料だ。
今回の診療所では軍医2100人が合計2000世帯の治療にあたった。そのうち45人が発疹、46人が結膜炎、6人が下痢の症状を訴えている。
洪水は8月16日から20日にかけて引くことが予想されている。それまでの間、地元の診療所はハノイ市内の病院と連携して無料で健康診断の実施や住民8500人に対して薬の処方を行う見通しだ。
地区では頻繁に洪水被害に見舞われている。昨年は大雨で堤防が破壊され、複数の自治体が洪水被害に見舞われ、地元住民数千人が数日間孤立状態に陥った。
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