薬物中毒者200人がベトナムのリハビリセンターから脱走

2018年08月13日(月)00時00分 公開
薬物中毒者200人がベトナムのリハビリセンターから脱走

 

土曜日、ベトナムの薬物依存リハビリセンターから200人の薬物中毒者が脱走した。ベトナムで物議を醸している薬物依存者用のリハビリ施設からの脱走事件だ。

 

 

警察によると、薬物中毒者には法律により最大2年間、施設に入ることを強いられる人もいる一方で、施設には入らず家族や自己管理で再発防止に努めることが許されている人もいる。

 

収容者の多くは、人が密集する施設内で薬物への依存習慣を急速に断ち切るためのリハビリを行い、施設の規則を破った収容者は独房に監禁されることもあるという。

 

近年、収容者の脱走事件はたびたび発生しており、土曜日朝にベトナム南部Tien Giang省で発生した脱走事件が一番新しい脱走事件だ。

 

警察は匿名を条件にAFP通信に対して脱走者のうち半分はすでに捕まえたと明らかにした。

 

「未だに100人以上の薬物中毒者が脱走しており、現在捜索中である」との警察は発表した。

 

センターのスタッフと意見の不一致が暴動に発展し、収容者がナイフやレンガを振り回し、他の人にドアを壊すように促したという。

 

ソーシャルメディアで拡散されている画像には、上裸の男性がリハビリセンター近くの高速道路上で歩いている光景がうつされている。

 

 

AFP社の取材に対し、地元住民のLe Hai Trieuさんは「彼らは杖を振り回しながらデモをするかのように過ぎさっていった。彼らを目撃した際には非常に恐怖を感じた」と述べた。

 

地元住民たちは警察の捜索活動に協力したという。

 

ベトナム国内の他地域のメディアの報道によると、Tien Giang省の収容施設には650人以上が収監されているものの、実際の入院患者数は公表されていない。

 

昨年のベトナム政府の発表によれと、現在ベトナム国内には22万人以上の薬物中毒者がいるされており、中でもヘロインとメタンフェタミンは使用者数の最も多い薬物だという。

 

昨年のはじめにはベトナム南部のLong An省でテト休暇を実家で過ごせないことに対して不満を抱いた薬物中毒者100人がリハビリセンターから脱走するという事件も発生している。

 

 
 
 
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