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ベトナム農村部、待機児童の予算を道路改修費に充てる
<児童500人が預けられるNghe An 省の保育施設(VnExpressより)>
ベトナム中部のNghe An省のあるQuynh Loc自治体では、600人の未就学児が施設不足で待機児童となっている。このような状況にも関わらず、同共同体は、待機児童問題の改善に尽力せず、60億ドン(約3000万円)を投じて2キロに及ぶ道路の改修工事を優先させている。
児童の数は増え続けているにも関わらず、同自治体のLe Duy Trung会長は「これ以上、児童保育に充てる予算はない」と主張する。この予算の配分方法に関する問題が今回の待機児童問題の引き金となっている。関係当局は、新たな幼稚園の設立費用として160億ドン(約8000万円)の予算を議会に要求しているが、いまだに承認が下りていない状況だそうだ。
同氏によると、この地域のある幼稚園では、現在500人の園児を受け入れているが、この幼稚園に入ることを希望したものの、入れなかった他の200人はハノイよりも南にある遠く離れた古い共同住宅に預けられるという。
しかし、その共同住宅は、天井から頻繁に石膏の塊が落ちてくるほど損傷しており、子どもたちは危険な状態にさらされているという。
こういった児童たちの悲惨な現状を知りながらも、道路改修に踏み切ったTrung会長らに対し、地元住民は「この道路はまだ良好な状態であった。改修に使った費用は、幼稚園に充てるべきだった」と反発している。
これに対してTrung会長は、「道路改修はこの地域が”新農村地帯”に分類されるために必要不可欠であった」と主張する。
この「新農村地帯」というのは、「農業に必要な種子や肥料などの材料を農村部に供給し、農村部の人々の生活水準に対する満足感を向上させる」という目的で、政府に支援対象と定められた地域のことを示す。「新農村地帯」であると政府に認められるためには、交通インフラや教育施設の充実など、11個の条件をクリアする必要があるのだ。
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