タンソンニャット空港、洪水のリスク高まる

2018年05月28日(月)00時00分 公開
タンソンニャット空港、洪水のリスク高まる

タンソンニャット国際空港の排水システムが機能不全になっていることが問題視されている。

 

空港から出る排水はHi Vong運河、Hi Vong運河、A41運河に流されているが、うまく機能していないのが現状だ。近年ホーチミンでは洪水が頻発しているが、その際に空港を通常通りに使用できないケースが多く見られる。その結果、航空便の遅延や別の空港への緊急着陸など航空安全にかかわる問題が頻繁に発生している。

 

<運河A41がゴミで溢れている様子>

 

現在、家庭から排出される廃棄物や産業廃棄物が大量に運河に流れている。そのため、廃棄物が運河の流れをせき止めており、環境汚染が発生している。運河周辺に住む住民は、運河をより身近で使用するために自宅を運河まで広げている。ホーチミン市の都市洪水管理部門は Nhat Ban運河は建設廃棄物によってせき止められ、機能しておらず、いつ崩壊してもおかしくない状況にまで陥っている。Nhat Ban運河はベトナム航空サービス会社(Vasco)によって管理されている。

 

<Hi Vong運河が廃棄物で溢れている様子>

 

計画は2017年後半より開始される予定だったが、運河にあふれる廃棄物の撤去が完了していないため、いまだに改修工事が進んでいない。Tan Binh区の関係機関は工事に際して「179世帯に住居の移転をお願いする必要があるが、法律上実現が難しい。179世帯が所有する土地の大半が軍関係者の一家のものだからだ。」

 

Hi Vong運河の改修工事は2013年から計画されているが、進んでいない。ホーチミン市自治体は2016年にこの計画を承認しただけで、その後の動きがいまだに見られないのだ。この工事は世界銀行からのホーチミン市の洪水対策部門へ400億ドル(約4兆3784億円)投資が中止されたことで中断している。

 

タンソンニャット空港空港に対し、空港内の排水システムの改修と運河の廃棄物問題の解決を要求している。タンソンニャット空港がホーチミン市の排水システムの整備と同時並行で空港の排水システムの改修を進めていくのが理想的だと考えられている。

 

 

出典:dtiニュース

 

 

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