ハノイで配送業者倒産、資金難で配送料盗難も明らかに

2018年09月06日(木)00時00分 公開
ハノイで配送業者倒産、資金難で配送料盗難も明らかに

<GNNは顧客に対し、CEOや共同出資者、従業員に対し、いかなる攻撃も加えることのないよう呼び掛けた(VnExpress)>
 

ハノイの配送業者であるGNN Expressが倒産した。同社は財政難であったことから顧客から集金した配送代金を盗んでいたことも明らかになった。
 

同社CEOであるHoang Ngoc氏は警察官に対し、GNNは配送の際に顧客から回収した55億ドン(約23万5000ドル)相当の現金を盗んだことを認め、会社の管理不足であったことが原因だと話した。
 

GNNは2016年にNgoc氏ら12人の共同出資で設立された。設立当時、資本金1億ドン(約50万円)で、ホーチミンやハイフォン(Hai Phong)、ダナン、カントー(Can Tho)に支店を開設し、ベトナム国内の広い範囲で配送事業を展開した。


2010年、Ngoc氏は月利15%で借入をしたため、借入金返済額は1億7000万ドン(約7260ドル)にまで膨れ上がってしまった。
 

2017年、大企業との提携がなくなり、同社の収入は減少し、配送料の盗難を繰り返すようになったという。
 

銀行からの借入と並行して、同社は従業員への賃金や社会保険料も払えない状態に陥った。


8月27日、Ngoc氏は社内で会議を開き、現在の財政状況を社員に説明した。会議では今後経営を立て直すと伝え、借金返済の日程計画を発表した。しかし、状況は一転した。30日にはこれ以上収益を上げることができないと判断し、同社には倒産の道しか残されていないと述べた。


配送料の盗難被害に遭った顧客の多くが同氏に問い合わせを試みているが、「警察の取り調べが終わり次第、返金を約束する」というテキストメッセージの返信が来るのみだという。
 

9月4日、同社Facebookページで顧客に対し、Ngoc氏や他の共同出資者、地元警察の監督のもと行われた同日2回目の会議に出席した従業員に対し、いかなる攻撃もしないよう呼び掛ける内容の投稿が確認された。
 

同社は同日1回目の会議で顧客の中にはNgoc氏に暴行を加える人や脅迫する人がいたという情報が共有された。その上で、顧客は同社に対し、警察の監督下で再度会議を開くよう求めたという。


顧客の多くは第三者が出席する会議を開くことで、社内で抱える借金に関する情報が明らかにされると期待していたのだ。
 

ベトナムの配送料の90%以上は電子マネー決済で取引されている。これにより、代金を支払う前に商品を確認することが可能だ。

 

出典:VN EXPRESS

 

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