シンガポール系配車アプリ「TADA」ベトナムに進出

2019年01月23日(水)00時00分 公開
シンガポール系配車アプリ「TADA」ベトナムに進出

<シンガポールの本社に設置されたTADAのロゴがデザインされている自動車(MLVより)>


1月21日、シンガポールを拠点とするマス・ビークル・レッジャー(MLV:Mass Vehicle Ledger )はホーチミンで新たな配車アプリ「TADA」のサービスを開始した。

 

MLV社にとって、ベトナムはシンガポール、カンボジアにつづく東南アジアにおける第3の進出先だ。

 


大手配車アプリGrabやGo-Vietはドライバーからのコミッション制で利益を挙げているが、TADAはエコシステムに参加するBtoBパートナーや広告費により収益をあげるという。


TADAは支払いや自動車の維持・管理などの情報をブロックチェーンテクノロジーで管理し、タクシー会社や保険会社、修理サービス、ディーラーなどのサービスまで拡大することを予定している。


MLVを創業した韓国人のKay Woo氏によると、現在は韓国の財閥のLotte Groupが所有するレンタカー企業のLotte Rental、現地保険会社のPTI、現地タクシー会社のVinataxiがパートナーだという。


TADAは競合他社のようにプロモーションは提供しない。


Kay Woo氏は「競合他社は毎日プロモーションを行っているが、永遠には続かないため最終的に価格は上がる。我々は安定性を重視し、コミッションもないため価格は上がらない」と話した。


同氏は2000人以上のドライバーがすでに登録していると公表した。ホーチミンでのサービス開始後、ハノイやダナンにまでサービスを拡大する予定だという。


TADAは2019年中に2万5000人のドライバー登録を集める予定だが、バイクタクシー事業は行わない予定だという。


現在、MVLはテクノロジー企業としてベトナムで登録されている。オペレーションマネージャーのPeter Nguyen氏は、テクノロジー企業として登録された理由をMVLはドライバーからコミッションを受け取らず、新たなソリューションを生み出すためと説明している。しかし、MVLは通行税や規制のガイドラインに適用されることを目指していると同氏は続けた。


韓国語で「乗りましょう」を意味する「TADA」は2018年7月にシンガポールで、12月にはカンボジアでサービスを開始している。

 

2018年3月に設立された同社は過去に、社名をMVL Foundation Pte. Ltd,からMVL Technology Co., Ltd,に変更している。

 


MVL Technology Co., Ltd,は自動車産業に関わるさまざまな分野を繋ぐことを目指している。


過去6ヶ月間でTADAはドライバー2万5000人分の登録、97万回以上の配車を達成した。


ベトナムの配車サービス市場は2018年初旬にUberが参入してから、ベトナム系企業のFastGo、インドネシアの配車アプリGo-Jekの子会社であるGo-Viet、Aber、Be、最近参入したTADAを含め新たな局面を迎えている。


ロイター通信によると、中華系配車アプリ企業のDidi Chuxingと日本のソフトバンクグループが所有するGrabは、2018年9月時点で17万5000人のドライバーを抱え、Uberを買収後ベトナムで最も目立つ配車アプリだという。


2018年8月、GoJekがベトナム市場に参入し、Grabを目指し大きな成長を遂げている。ベトナムの人口は9500万人でそのほとんどがスマートフォンを利用している。


ベトナムの多くのタクシー企業が配車アプリと競争しており、Grabは法廷で地元タクシー企業のVinasunと1年以上争っている。

 

出典:VnExpress

 

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