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ベトナムの経済成長率、堅調に推移か
<ハノイの携帯電話組み立て工場で金属フレームを扱っている従業員(写真提供:Reuters/Kham)>
2019年の経済成長率が6.9%のベトナムはアジア諸国の中で最も伸び率の大きい国の一つである。
「特にエレクトロニクス製造業には多額の直接投資が行われており、ベトナムの製造業における成長率は中期的には高い水準を維持する」とスタンダードチャータード銀行の経済学者であるChidu Narayanan氏はコメントしている。
同銀行が最近発表した報告書によると、2019年にベトナムのGDP成長率は6.9%に達する可能性があるという。
製造業部門の成長率は4年間で2桁まで伸び、このペースは2019年も続くとみられている。
同銀行によると、製造業の成長率は前年と比較するとやや劣るものの、2019年も堅調に推移することが期待されているという。また、製造業への多額の直接投資が製造業の安定生産を支えている。
同銀行の経済学者らも、2019年における直接投資の支出額は150億ドル(約1兆6000億円)に留まり、製造業部門、特にエレクトロニクス製造業への直接投資によって中期的には高い水準を維持すると予想している。
計画・投資省によると、ベトナムにおける直接投資の支出額は2018年に前年比9.1%増の191億ドル(約2兆円)に達したという。
「連邦準備制度理事会による利上げや米中貿易戦争があったにも関わらず、2018年にはマクロ経済指標の多くが上昇し、金利と為替相場は安定した。また、不良債権は3%以下としっかり管理されていた」とスタンダードチャータード銀行の最高経営責任者であるNirukt Sapru氏は述べた。
「ベトナムの経済成長率はアジア諸国の中でも最も伸び率の大きい国の一つであり続け、2019年にはASEAN諸国で最高の成長率に達するかもしれない」と同氏はつづけた。
世界銀行の予想によると、ベトナムのGDPは2019年には6.6%まで、2020年には6.5%にまで下落する可能性があるという。一方、アジア開発銀行(Asian Development Bank=ADB)は、2019年におけるベトナムのGDPは6.8%だと予想している。
ベトナム統計局によると、2018年の7.08%という経済成長率は10年間で最も大きな伸び率だったという。
出典:VnExpress
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