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猛暑で国内電力消費が急増

2019年05月21日(火)00時00分 公開
猛暑で国内電力消費が急増

<ここ数週間ベトナムの猛暑により電力需要が急増しているという( VnExpress / Thanh Nguyenより)>

 

ベトナムでは夏季の猛暑が続き、水不足により電力生産が制限される一方で、電力需要が急増している。


先週の土曜日、ベトナム電力公社(EVN)の中央給電司令所(NLDC)によると、電力生産が初めて36000 MWを超えたという。また同日の消費量は過去最高の7億5690万kWhに達したた。

 

NLDC副局長のVu Xuan Khu氏は、夏の暑さが増すにつれ、5月〜6月にかけて1日あたり最大8億kWhの電力を消費される可能性があると語った。

 

フランス気象局の予報官によると、先月、ハティン省では43.4度を記録し、ベトナム国内で最高気温を記録した。気象専門家は、ベトナムの今年の夏は熱波に警戒が必要だと述べた。

 

一方で、ベトナム中部と南部の貯水池の水位が低いため、発電が困難となっている。

 

Khu氏によると、同貯水池の現在の水量では、水力発電所は3日間の国内消費にあたる20億kWhを生産することができるという。

 

EVNは、ガスや石炭などの資源を消費するのにも問題があるという。既に水力発電がメインで使われており、ベトナムの石油と天然ガスの埋蔵量が少なくなってきているため、ここ数年で石炭の純輸出国から純輸入国へと変わった。

 

電力需要が急増したため、EVNは先月から総発電量4600万kWhの電力を賄うために石油を使用している。

 

ベトナムの電力網は6月末までに最大1400MWまで容量が増加し、90の新しい太陽光発電所の稼働を開始する予定だ。

 

NLDCの副代表であるNguyen Duc Ninh氏は、初期期間における技術的な問題により安定性と品質が保証されないためリスクが大きいと述べた。

 

対処すべき課題が多いにもかかわらず、EVNは今年、十分な電力供給を保証している。

 

近年ベトナムは急速な経済成長によりエネルギーが不足している。

 

世界銀行のベトナム拠点カントリーディレクターOusmane Dione氏は最近開催されたフォーラムで、同国はエネルギー部門を発展させるために2030年までに最大1500億ドル(約17兆円)を調達する必要があると述べた。

 

同氏によると、同国の電力需要は今後10年間で年間約8%増加する見込みだという。

 

出典:VnExpress

 

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