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アフリカ豚コレラ、未感染は3省のみに
<ラムドン省で新たにアフリカ豚コレラの感染が確認され、ベトナムでアフリカ豚コレラの感染が確認されていないのは3省のみとなった。(写真提供:Shutterstock/Julia Lototskayaより)>
ラムドン省でもアフリカ豚コレラの感染が確認され、感染が確認されていないのはベトナム国内で3省のみとなった。
動物衛生局によると、24日時点でラムドン省でアフリカ豚コレラの感染が2件確認された。アフリカ豚コレラに感染していた豚は900頭にも及ぶという。 今回感染が確認された農場はどちらも人気のリゾート地ダラットから車で1時間のドゥックチョン区に位置している。
当局は感染した豚を殺処分し、感染拡大を抑制するために該当農場を殺菌消毒したという。
24日時点、ベトナム63の都市と州のうち60で感染が確認され、未だ感染が確認されていないのは南中央地域のニン トゥアン省とホーチミン近くのタイニン省とメコンデルタのベンチェ省だけとなった。
これまで220万頭以上の豚が殺処分され、経済損失額は1億5477万ドル(約166億円)にものぼっている。
ベトナムの豚の飼育数は3000万頭と世界で7位の多さであり、豚肉生産国としては世界第6位だ。
公式の統計では、養豚業で240万世帯が生計を立てており、豚肉はベトナムの平均的な食事の70%を占めているという。
産業貿易省は、豚肉の不足を防ぐための予防計画として冷凍豚肉の供給を検討しているという。 農業・農村開発省は人々に豚の飼育を継続しないように警告し、代わりに水牛、牛、家禽または魚介類のような他の動物群を飼育するよう警告した。
政府は拡大抑制の妨げになるため発症を隠す者には厳罰を要求するとしている。
24日、クアンナム省の動物衛生当局は、バクニン省から輸送した感染豚を路上で販売したとしてトラック運転手に344ドル(約3万7000円)の罰金に科した。
運転手のPham Minh Vyさんは、クアンナム省の屠殺場に150頭の豚を輸送するために雇われたが、屠殺場の電話が通じなかったため、自ら路上で感染豚を販売したと語った。 当局が介入する前に、101頭を販売したという。
アフリカ豚コレラの最初の感染は今年2月上旬に確認され、5月上旬に南部で感染が確認されるまでに北部と中央部の地域で急速に拡大した。
アフリカ豚コレラウイルスは血液や唾液、涙、鼻水、尿、糞便、および動物の生殖管の分泌物から排出されるという。
食料農業機関によると豚や豚肉だけでなく残飯や寝具など豚が接触した無機物などの様々な感染源からも感染の危険性はあるという。
治療方法が無い一方で人体に影響は無い。
国際獣疫事務局(OIE)から収集された最新のデータによると、ベルギー、ハンガリー、ラトビア、モルドバ、ポーランド、ルーマニア、ロシア、ウクライナ、中国、香港、北朝鮮、ベトナム、南アフリカの13の国と地域で同病気が新たに発生しているという。
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