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2020年まで豚肉不足、アフリカ豚コレラ影響

2019年07月01日(月)00時00分 公開
2020年まで豚肉不足、アフリカ豚コレラ影響

<ベトナムは世界で7番目に豚の数が多く、6番目の豚肉生産国だ。(写真提供:Reuters)>


世界的なコンサルティング企業Ipsos Consulting社によると、アフリカ豚コレラの発生により、ベトナムでは7月から来年2月の期間、50万トンの豚肉が不足する見込みだという。


同社によると、今回の不足は、7月〜テトの休日までの、ベトナムの豚肉総需要の20%に相当し2020年2月頃に減少するという。


ベトナムの全63都市のうち60都市で発生した、不治の病である豚コレラ(人への影響はない)が原因で260万頭の豚が殺処分された。6月現在、同国の豚の総数は、昨年の同じ時期に対して30%減少したと推定されている。


報告書によると、小規模な畜産農家では予防策や防疫策が実施できていないため最も影響を受けているという。


健康上の懸念から豚肉消費を一時的に控えている人も多く、豚肉の需要は減少している。
多くの家族、レストラン、食品生産者もまた、食事やメニューの豚肉を家禽や他の家畜に置き換えている。


同社の需要は減少し続け、供給はさらに影響を受け、テトの休日まで大きな豚肉不足は継続すると予測している。結果、豚肉の輸入、豚肉価格の上昇、そしてブランド豚肉や豚肉以外の肉の需要増加という4つの明確な市場動向が生じるという。


ベトナム税関局によると、ホーチミンでは今年の6ヶ月間(6月19日まで)で昨年同時期の4倍、豚肉を輸入しているという。企業は輸入に推定700万ドル(約7億8000万円)を費やし、そのうち約4000トンが冷凍豚肉だったという。


輸入元は主にアメリカ、カナダ、スペイン、ドイツ、そしてポーランドだ。輸入の増加に加えて、家畜農家が営業を再開していない点から、現在〜2020年の最初の数ヶ月まで豚肉は高騰し、消費者物価指数(CPI)に影響を与えるだろうと同機関は述べた。


ベトナムの豚の飼育数は3000万頭と世界で7位の多さであり、豚肉生産国としては世界第6位だ。公式の統計では養豚業で240万世帯が生計を立てているという。


ベトナム人の食事で豚肉は欠かせない。 産業貿易省は、豚肉の不足を防ぐための予防計画として冷凍豚肉の供給を検討しているという。


国際獣疫事務局(OIE)から収集された最新のデータによると、ベルギー、ハンガリー、ラトビア、モルドバ、ポーランド、ルーマニア、ロシア、ウクライナ、中国、香港、北朝鮮、ベトナム、南アフリカの13の国と地域で同病気が新たに発生しているという。

 

出典:VNEXPRESS

 

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