ベトナムの元警察官、麻薬取引で死刑に
＜麻薬と吸引機の画像（写真提供： Photo by Shutterstock/Aaron M. Farrar.）＞
麻薬売買の罪に問われているハイフォンの元警察官2人に対して、それぞれ懲役20年と死刑が言い渡された。
死刑が言い渡されたのは元ハイフォン警察麻薬取締官のPham Quoc Viet容疑者（26歳）だ。
同じく元警察官のPham Duc Cong容疑者（34歳）には、懲役20年の判決が言い渡された。
昨年4月、警察はホテルで500g以上の麻薬を所持していたとして、元警察官Cong容疑者を逮捕していた。
Cong容疑者は取り調べに対して、Viet容疑者に麻薬の買い手を見つけるように依頼し、サンプルとして麻薬を提供したと供述した。
Viet容疑者はCong容疑者の逮捕を知り、警察に自身が逮捕されるのを恐れ、身を隠していたという。
警察はViet容疑者の恋人の家を家宅捜索し、麻薬を発見した。
Viet容疑者の恋人の家を家宅捜索から2日後、Viet容疑者は自ら警察に出頭した。
捜査により、Viet容疑者が昨年2月に取引をした麻薬が発見された。
Viet容疑者はその後、警察の麻薬捜査に協力し、捜査では5.85kgの覚醒剤が押収された。
100gはサンプル用に使われ、残りはViet容疑者の職場で保管されていたという。
昨年3月には、Viet容疑者は覚醒剤を砂糖6kgと入れ替え、恋人の家に隠したという。
Viet容疑者とCong容疑者の恋人は警察に容疑者らの罪を知らせなかったため、犯人隠避によりそれぞれ懲役15ヵ月と12ヵ月の判決が言い渡された。
ベトナムの法律では、600グラムを超えるヘロインまたはコカイン、あるいは2.5 kgを超えるメタンフェタミンを密輸したことで有罪判決を受けた受刑者は死刑判決を受ける。
100グラムのヘロインまたは300グラムの違法薬物の製造または販売も同様に死刑判決を受ける。
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