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燃料価格上昇で、航空券も値上げか
ベトナムの各航空会社は、航空運航コストの大半をしめるジェット燃料の価格が世界的に高騰しているのを受け、航空券値上げの承認を要求している。
<ベトナム航空の飛行機に搭乗する様子(VNAより)>
ベトナム航空やベトジェットをはじめとする国内各航空会社は、今年8月のジェット燃料価格が昨年比33.5%上昇したという国際航空運送協会(IATA)の統計を受け、ベトナム民間航空局(CAAV)に対して航空券の値上げ要求を提出した。
ベトナム民間航空局によると、現在の航空券価格は2014年12月時点で1バレルあたり84.7ドル(約9400円)であったジェット燃料(JET A-1)価格、と7%の輸入税、1リットルあたり1000ドン(約50円)の環境税に基づいて決められている。
アジアやオセアニア地域の場合、今年8月時点のジェット燃料1バレルあたりの価格である86.7ドル(約9400円)と7%の輸入税、1リットルあたり3000ドン(約15円)の環境税に基づき航空券代金が定められている。
ベトナム航空は年次株主総会において、燃料費が同社の運航にかかるコストの約30%を占めていて、最大38%を占めたと報告した。燃料価格の高騰で、ベトナム航空の年間経費は2300億ドン(約11億5000万円)増加した。
その他航空会社の責任者は、外国為替レートや外国人パイロットの人件費、航空機リース料には言及せず、燃料価格高騰で運航コストが2015年9月と比較して16.7%増加し、航空券の値上げをせざるを得ない状態だとコメントした。
ベトナム民間航空局は、今年はインフレーション抑制のために現在の航空券価格を維持することを提案している。来年に価格上昇の必要性が高まれば、航空券価格を見直すとも述べている。
燃料高騰に対する航空券の値上げ申請に反して、ベトナム国内の航空会社は今まで売上を伸ばしてきた。
2018年始めから7カ月間、ジェットスター・パシフィック航空はここ数年で初めて利益をあげた。
2018年上半期、ベトナム航空が高い売上を記録した。同年の第2四半期だけでも当期純利益が3090億ドン(約15億4500万円)と去年の同時期と比較して4倍だ。2018年の第1四半期、ベトナム航空の当期純利益は83%と急激に上昇し、1兆5000億ドン(約75億円)にも上った。
上半期に、ベトジェット航空の利益は2兆ドン(約100億円)を超えると予想され、国内の航空業界において最高利益になる見込みだ。
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