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ホーチミンの9月23日公園地下、センス・マーケットが閉鎖へ
ホーチミン1区の9月23日公園地下にあるセンス・マーケットが閉鎖される。今回の閉鎖は自治体による公園の再開発計画に伴うものだという。
<ホーチミンのセンス・マーケット>
センス・マーケットは昨年3月にオープンしたばかりであるが、1ヘクタールもの広さがあるセンス・マーケットでは度々問題が発生している。今回の閉鎖はホーチミン市人民委員会によって決定された。ホーチミン市天然資源・環境局は自治体よりセンス・マーケットの営業に関する契約期間の延長をしないよう要請されており、テナントは2019年4月30日までに退店することになる。
センス・マーケット内には100店舗近くのレストランが入っており、ベトナム料理をはじめ、ラオス料理、和食、インド料理、クメール料理など多国籍の料理が楽しめる。また、衣料品や履物を扱う店舗も400店舗以上入っている。センス・マーケットの1日当たりの来場者は約5000人だという。
テナントの多くは店舗運営に数億ドンの初期費用をかけているが、まだ黒字になっていないという。契約が切れたテナントはすでに退店している一方で、まだ契約期間が残るテナントは赤字計上のまま退店することになるのではないかと不安視している。
<閉鎖予定のセンス・マーケット>
ある衣料品店のオーナーであるPham Tuyet Ngaさんは10億ドン(約500万円)を初期費用に投じているという。Ngaさんは来年閉店することになれば、借金を抱えてしまうため、マーケットの閉鎖日程を初期投資金額が回収できるまで延長してくれることを願っている。
センス・マーケットに投資をしているCuu Long社取締役社長のNguyen Binh Phuong氏は「この地域は汚く、さびれていた。自治体にセンス・マーケットの建設が承認された際には2兆ドン(約100億円)を投じて設備の充実をはかり、この地域を地元住民・観光客両方が楽しめる場所に変えてきた。センス・マーケットのオープンで雇用機会も増加し、以前は歩道の露店で商売をしていた500人がセンス・マーケットで働くようになった」と話している。
センス・マーケットの運営会社であるSaigon Co.op Investment Development JSCの取締役であるNguyen Thi Tranh氏は今回の閉鎖はベトナム初の地下マーケットという珍しいものであっただけに残念だとコメントしている。
同社はセンス・マーケットを開発する際に、環境を破壊せずに地下を利用したビジネスやサービスの展開を提案していた。
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