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ハノイとホーチミン、空港滑走路閉鎖危機に
ハノイのノイバイ空港とホーチミンのタンソンニャット空港にある2つの滑走路は深刻な劣化のため、閉鎖される可能性がある。
<ホーチミン、タンソンニャット空港>
Le Dinh Tho交通・運輸省大臣は財務省に対しこの問題を報告している。Tho氏によると、タンソンニャット空港の07L/25R滑走路には多くのひび割れがあり、沈下する可能性がある。また、ノイバイ空港の1B滑走路も同様の状態だという。
同氏は「滑走路が劣化しているにも関わらず、いまだに使用過多の状態が続いており危険な状態だ。早急に修繕やメンテナンス作業に取り掛かることが必要不可欠だ」と話している。
ベトナム空港社のLai Xuan Thanh氏は、タンソンニャット空港の滑走路は修繕されており、2013年から10年間、ボーイング777-300ERと航空機5万5100機の離着陸が可能とされていた。しかし、今年4月下旬、滑走路ではすでに12万6000回の離着陸が行われていると話している。
ノイバイ空港の滑走路は2003年に運用が開始されており、年間離着陸数1万500回で耐用年数は20年とされていた。しかし、今年の4月下旬までには28万4200回の離着陸が行われたという。
Thanh氏は期間内に2つの滑走路が修繕や改修が行われなかった場合、滑走路を閉鎖することを取り決めている。「もし滑走路を閉鎖した場合、その他の2つの滑走路がさらに使用されることになる。そして、航空の安全性やフライト回数にも影響が出る」と話している。
交通・運輸省は首相に対し、修繕メンテナンス費用として4兆5000億ドン(約225億円)の資金を要求した。しかし、ベトナム民間航空局のDinh Viet Thang氏は交通・運輸省に対し、割り当てられた予算とのバランスから修繕費用と新たなフェンス作成のためには2500億ドン(約12億5000万円)の資金が不足しているという。
Thang氏は、ベトナム民間航空局はすでに事前計画が完了しており、交通・運輸省と首相に計画を提出する予定だと話している。
交通・運輸省は財務省に対し、ベトナム空港社が空港内の乗客・貨物の積み降ろしをする舗装した広場から得られる収益を使って滑走路を修繕することを提案した。もし提案が承認された場合、財務省はベトナム空港社に対し、技術基準と財務問題に関する報告書をベトナム民間航空局に提出するよう要求する予定だ。
ベトナム空港社は、政府が取り決めた機体離着陸に伴う手数料を請求しているが十分な金額ではなかった。もし、管理当局がベトナム空港社に移管された場合、ベトナム空港社は自社の資金を使用することが可能となる。
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