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ベトナム南部、台風が接近中
東海岸で発生した熱帯低気圧は勢力を増し、今年に入って8番目となる台風がベトナム南部に接近しているという。
<今年10月、豪雨に襲われ水没したホーチミンの道路を、子供を抱えながら歩くカナダ人観光客(写真提供:VnExpress/Quynh Tran)>
11月17日(土)夜、トラジと名付けられた今回の台風は、最大風速が時速75kmで、ベトナム中部のニントゥアン省とビントゥアン省の東海岸から約240km離れた場所を進行している。
今後24時間の間、台風は時速10kmの速さで西に向かう見通しである。11月18日(日)午後には、速度を保ったままニントゥアン省からバリア=ブンタウ省に到達するという。
測候所では、台風は上陸後も西に向かって動き続けるが、11月19日(月)には熱地低気圧に変化する見込みだ。
11月19日(月)夜、時速50kmの速さで熱帯低気圧はベトナム南部の省に接近するという。
熱帯低気圧の接近に伴って、豪雨や突風、荒波が南沙諸島の海域を含む南シナ海の南部を襲う可能性がある。
気象専門家によると、ベトナム南部海岸と中南部海岸沿いに位置する省や中部高原の南部では、11月17日(土)夜から18日(日)にかけて最大150mmの豪雨になる見通しだという。
ベトナム南部水文気象センターの気象学者であるLe Dinh Quyet氏は、ホーチミン市から約90km離れた場所に位置するバリア=ブンタウ省では、熱帯低気圧の影響を直接受ける可能性があると述べた。
ホーチミン当局は、熱帯低気圧が接近しているため、被害にあう可能性の高い住民を安全な場所へ避難させる準備を進めているという。
ホーチミン市人民委員会のLe Thanh Liem副院長は当局、特にCan Gio区に対して、状況の報告と、全ての漁船や船舶を出港停止にさせるよう指示した。
去年の12月、台風「Tembin」がベトナム南部に上陸した際に、同市人民委員会委員長はCan Gio区に住む5000人の住人に避難指示を出したという。
2017年、ベトナムは熱帯低気圧に16回も襲われ記録的な回数となった。また、ベトナムを襲った16の熱帯低気圧の多くが北部または中部を襲い、389人が死亡または行方不明となり、668人が負傷した。
ベトナム統計局によると、損害額は前年のデータの1.5倍である約60兆ドン(約3000億円)にのぼるという。
出典:VnExpress
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