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ベトナム、病気による死因の80%は生活習慣に
保健省によると、心臓病や糖尿病、ガンといった生活習慣病は増加傾向にあり、ベトナム国家にとって大きな負担となっているという。
<食生活関連の患者の増加がベトナムの大きな負担となっている(写真提供:VnExpress/Le Phuong)>
11月19日(月)にハノイで開催されたアジアにおける食生活関連の非伝染病対策会議において、保健省のNguyen Truong Son副大臣は、ベトナムでの病気による死因の80%は非感染症によるものだと話した。
高血圧患者は1200万人と推定されているが、60%は診断を受けておらず、80%以上は特に治療を行なっていないという。
糖尿病患者は300万人以上と推定されているが、70%近くの患者は未だに診断を受けていない。
昨年行われた疾病負荷の調査によると、途上国では非感染症によって年間に1500万人が亡くなっており、2000年の死亡者数より380万人多いという。
循環器疾患やガン、精神疾患、糖尿病といった非感染症はすでにHIVや結核、マラリアなどの感染症で苦しんでいる途上国の人々にとって第2の負担となっている。
太り過ぎや肥満といった食生活関連の非感染症はベトナムの若い世代にとって一般的になりつつある。
調査によると、果物や野菜をほとんど摂取しないバランスの悪い食事は胃ガンや腸ガンの19%、虚血性心疾患の31%、脳卒中の11%の原因を占めているという。
塩分の多い食事は脳卒中や高血圧、胃がん、腎不全、骨粗鬆症、心臓病を引き起こすとして批判されている。
2015年に行われた保健省の調査では、ベトナム人男性の50%以上が果物や野菜を十分に摂取できていないという。ベトナム人は世界保健機関で推奨されている塩分消費基準の2倍の量を消費しており、太り過ぎや肥満の割合も急増している。
同氏は「適切な栄養や健康的な食事が予防の最優先であり、人々の健康改善と非感染症の減少につながる」と話している。
また、同氏はベトナムは非感染症のリスクとなる要因の管理や非感染症の早期発見と継続的な検査を行う必要があると続けた。
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