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ベトナム官公庁、プラスチック製品使用を規制
<ハノイ郊外のXa Cau村でペットボトルのリサイクルできる部分を分けている女性の様子(Reuters/Khamより)>
トゥアティエン=フエ省の職員は、職場でペットボトル飲料やビニール袋を使用しないよう指示されているという。
職員は一度沸騰させた水を職場に持ってくるよう呼びかけられている。
11日、トゥアティエン=フエ省人民委員会のPhan Ngoc Tho委員長は、同省の全ての労働者に対し、プラスチックゴミ問題や環境汚染を食い止めるため、今回の覚え書きを発表した。
政府職員や関係各局の職員は会議などの場合を含め使い捨てボトルの使用が禁止され、リサイクルしやすい20リットル以上のボトルを使用するよう要請されたという。使い捨てビニール袋や包装紙もできるだけ使用を控えるよう呼びかけられている。
同省財政部も使い捨てプラスチック製品を購入することは禁止された。
トゥアティエン=フエ省は「反プラスチックゴミ」や「使い捨てビニール袋はいらない」といった社会運動に賛同している。
過去に王国として栄えたフエがあるトゥアティエン=フエ省は、観光地としても有名であり、地球環境を悪化させる使い捨てプラスチック製品の代替品の開発計画に力を入れている。
また、同省はスーパーマーケットやショッピングモール、レストランに対し、2020年までにプラスチック製品の代わりに環境に優しい製品を使用するよう呼びかけている。
平均で1日あたり450トン〜700トンのプラスチックゴミが同省にある7ヶ所の埋立地で処理されているという。
反プラスチック運動は、ベトナムでも勢いを増している。4月、ホーチミンオープン大学はプラスチックストローの使用やペットボトル飲料の販売を5月から禁止することを発表した。教師や生徒はマイボトルか大学が提供するリサイクル可能なボトルを使用する必要がある。
スーパーマーケットチェーンのSaigon Co.opは5月にプラスチックストローの販売を中止した。その他のスーパーマーケットでは野菜の梱包にビニールではなくバナナリーフを使用し始めたという。
公式に発表されたデータによると、ベトナムは1日あたり2500トンのプラスチックゴミが排出されているという。国連環境計画によると、このプラスチックゴミ排出量は太平洋地域で4番目に多いという。
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