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ベトナム電力会社、石油燃料発電を懸念
<ホーチミン7区に電線を設置しているベトナム電力公社の従業員(写真提供:Photo by VnExpress/Thanh Nguyen.)>
ベトナム最大の電力会社、ベトナム電力公社(EVN)は、国内需要を満たすために石油を燃料とする発電所の運営は、大きな経済的課題となると述べた。
EVN社は、今年上半期に生産、輸入された総電力量は、前年比より11%増の1174億kWhだと述べた。
このうち、8億kWhが石炭よりも高価な石油を使って生産されると述べた。
1kWhの石油発電は、生産するのに最大6000 ドン(約30円)の費用がかかるが、1844ドン(約8円)で販売され、4155ドン(約19円)の損失となる。
EVN社副社長Vo Quang Lam氏は、石炭とガスの供給量は少なく、水力発電所は水不足に悩んでいる。同社は、国内需要を満たすために最大30億kWhの電力を石油から発電する必要があるため、今年の残り6ヶ月間は電気代が値上げされるという。 「これは同社にとって経済的課題となる」と語った。
同社は電気の需要に対応するため、今年の下半期に火力発電所2基と水力発電所1基の、合計1480MWを稼働させる予定だ。
発電所の場所は、ビントゥアン省のVinh Tan 4号分所、チャーヴィン省のDuyen Hai 3号分所、コントゥム省のUpper Kon Tum水力発電所だ。
同社は6か月以内に、2つの太陽光発電所、中部のニン トゥアン省にある50MW Phuoc Thai 1と中部高地のコントゥム省にある49 MWのSe San 4の建設をする予定だ。
ベトナムは急成長する一方で経済は電力不足に悩まされている。
産業貿易省は、2021年には66億kWh、2022年には100億kWh、2023年には150億kWhの電力が不足すると述べた。
電力が不足している要因は、62のエネルギープロジェクトのうちの47のプロジェクトが遅延しているからだ。国内の電力需要を満たすために、ラオスや中国から2021年に36億kWh、2023年には90億kWhを購入する必要があると付け加えた。
世界銀行は経済が急成長し、電力需要は今後10年間で年間8%増加することが見込まれるため、2030年までにエネルギー部門を発展させるために1500億ドル(約16兆円)の資金が必要とされるとしている。
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