外国人による交通違反の取り締まり強化へ
<2019年8月5日、ホーチミン市で外国人が運転免許証を持っているか検査している様子(写真提供:Photo by VnExpress/Minh Tan.)>
ホーチミン市警察は8月16日から、外国人の交通違反の取り締まりを開始すると発表した。
2ヶ月間におよぶ取締まり強化期間まで2週間の猶予期間を設け、警察は外国人在住者や観光客に交通規則について学ぶよう通知する予定だ。
猶予期間の2週間は、違反者に対して罰則は設けず注意だけを行う予定だ。
鉄道道路交通警察局のNguyen Van Binh氏は外国語を話せる警察官の配置の必要性を強調した。
6日、警察はホーチミン1区でバイクに乗っていた外国人3人に対して運転免許証の確認を行なったが免許を保有していたのは2名だけだったという。
免許を持っていなかった外国人は注意のみを受けたという。
先月から約1ヶ月間、ホーチミン市警察は、飲酒運転、スピード違反、ヘルメットの着用、ストリートレース、などの違反行為の取り締まりを24地区で実施した。
7月末までに、1万件以上の違反を取り締まり、計40億ドン(約2000万円)の罰金を回収した。
今年上半期にホーチミンに訪れた外国人観光客は420万人以上になり、前年同期比で10%の増加した。
2019年のホーチミンへの外国人観光客は850万人に達する見込みだ。
べトナム労働・傷病兵・社会問題省のデータによると、2011年に6万3557人であったベトナムの外国人労働者数は2016年には8万3046人に増加した。
中国や韓国、日本などのアジア諸国からの外国人労働者が73%と多く、ヨーロッパは21.6%、北米は2.4%であった。
昨年2月までに、約8万人の外国人労働者が就労証明書を取得していると同省は述べた。
交通事故はベトナムの主な死因に挙げられており、平均的に1時間に1人が死亡している。
全国交通安全委員会の発表では、昨年発生した交通事故件数は1万8720件で死亡者数は8244人、負傷者数は約1万4800人だったという。
ほとんどのレンタルバイク店では、外国人はパスポートのみの提示でバイクを借りることができ、運転免許証の提示はあまりされていない。
昨年2月には、外国人カップルがホーチミン市とドンナイ省の間の Long Thanh-Dau Giay高速道路で緊急車両レーンをバイクで時速100kmで走行しているところを撮影され、問題になっていた。
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