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中国製自動車に「九段線」のカーナビ使用
<ベトナムで販売されている、中華製の自動車のカーナビ(写真提供:Photo: Facebook)>
中国自動車メーカーのベトナム販売代理店は、中国がその全域にわたる権利を主張するために地図上に引いている破線「九段線」が使用されたカーナビがついた自動車を販売していたことが明らかになった。
中国の一汽海馬汽車(HAIMA)や吉利汽車(Geely)、衆泰(Zotye)、北京汽車(BAIC)の自動車を販売しているベトナム北部ハイフォン市の自動車販売会社「Kylin-GX668」は19日、販売していた自動車の標準装備に「九段線」が使用されたカーナビが搭載されてたことを認めた。
しかし、ベトナムと中国では衛星情報が異なるため、中国製ののカーナビはベトナムで機能しないという。
中国製の自動車を購入するベトナム人は、地図アプリのVietmap、グーグルマップをインストールしてカーナビを使用することが多いという。
自動車販売会社「Kylin-GX668」では、このような事態に陥ったのは不注意が原因だと声明を発表し、今後は、中国製のカーナビを使用しないしている。
<ハイフォン市の自動車販売店Kylin-GX668の本社(写真提供:Photo: Tien Thang / Tuoi Tre)>
19日、Kylin-GX668社の職員は、この問題を解決するために緊急で会議を行うことをTuoi Tre紙に発表した。
九段線カーナビ問題は、メディアがKylin-GX668自動車販売店が九段線が使われているカーナビを販売しているということを報じたことで問題になった。
「九段線」は中国が地南シナ海の領有権問題に関して、フィリピンやベトナム近海までを含む南シナ海全域の領有を主張するために地図上に引いている破線だ。
数日前にもベトナムの旅行会社であるサイゴンツーリストが配布した地図に「九段線」が使用されていたとして、ホーチミン市情報通信局は5000万ドン(約23万4000円)の罰金を科すことを決定していた。
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