ハノイの空気汚染、11月も悪化か
< 2019年9月30日の朝、スモッグで覆われたハノイ(写真提供:VnExpress/Giang Huy)>
ベトナム環境局によると今月、PM2.5のレベルが上昇し、ハノイの空気汚染は悪化しているという。
PM2.5のレベルは継続して上昇し、5日、6日にかけて標準値の50 μg/m3を大きく上回る100 μg/m3を記録した。5日、6日の空気質指数は101-200を記録し、Bac Tu Liem地区の観測所では201-300を記録した。
空気質指数が100を超えると健康に影響を及ぼすと言われている。空気質指数が150以上の場合、子供、高齢者、呼吸器と心臓に病気を抱えている患者は屋外における長時間の激しい運動は避けるように呼びかけられている。
5日〜7日のPM2.5のレベルは午前12時〜午前8時にかけて最も高く、6日、7日は午前6時、5日は午前12時にピークを迎えたという。Pham Van Dong通り、Hang Dau通り、Minh Khai通りの観測所やアメリカ大使館では空気質指数200以上を同時間に記録したという。
環境モニターアプリ AirVisualによると8日の昼には、ハノイの空気質指数が122を記録し、PM2.5のレベルが44.2 μg/m3だったという。一方、ベトナム国内で開発された環境モニターアプリ PamAirによると、ハノイの観測所データから空気質指数は77〜158を記録した。
観光局は深夜から明朝にかけて風が少なかったため、熱の反転が発生し、汚染物質のレベルが上昇したとしている。空気が乾燥し、風が弱まるため、数日間は空気汚染の深刻化する状況が続くという。観光局は朝の運動を控え、窓を閉じて、外ではマスクをするように市民に呼びかけている。
ここ数ヶ月、ハノイでは汚染レベルが非常に高く、スモッグまで発生しており、議題の中心となってきた。
ハノイの空気汚染は建設、車両増加、製鉄業、セメント工場、火力発電を含む重工業の増加に起因すると当局は述べた。
人口800万人を有するハノイでは毎年4.6%のペースで車両が増加しており、500万台のバイク、55万台の車が利用されている。
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