ホーチミン7区でバラバラ殺人事件、韓国人同士のトラブル

2020年12月01日(火)17時52分 公開
ホーチミン7区でバラバラ殺人事件、韓国人同士のトラブル

 

11月27日、ホーチミン市7区のタンフー(Tân Phú )地区にある韓国製品のマーケティングを行う韓国系企業「クリエイタ・ベトナム(Creata Vietnam)」のオフィスでバラバラに切断された遺体が見つかった。

VTC Newsなど地元メディアが報じた。韓国人や日本人をはじめ、在住外国人も多い住宅街での事件に衝撃が走っている。

 

逮捕されたのは「ガーデンプラザ・フーミーフン(Garden Plaza Phu My Hung)」在住のチョン・インチョル容疑者(35)。

自身の友人でもある被害者の韓国人男性ハン・トンドクさん(33)を殺害した上、遺体をバラバラに切断し、スーツケースに詰めて放置した疑いがもたれている。

 

背景には容疑者と被害者の間での金銭トラブルがあるとみられている。

 

警察の調べで、容疑者と被害者は共同で事業をするために、被害者が18億ドン(約810万円)を出資したと容疑者は証言しているという。

しかし、被害者の別の事業が順調にいっておらず、被害者は容疑者から27億ドン(約1215万円)を借りたとみられている。

当初、被害者は2日後に27億ドンを返済する約束をしていたが、返済をしなかったという。

 

被害者は共同事業で出資した資本金18億ドンから借金の返済分を差し引くことを要求した。

しかし、容疑者はそれに同意せず、返済がないことを理由に殺害を計画したという。

その後、容疑者は殺害に使用するためのノコギリやペンチ、ハサミ、スーツケースなどを購入し、会社のオフィスに持ち込んだ。

 

11月26日(木)、容疑者は被害者とブイ・バン・ドアン(Bùi Bằng Đoàn)通りの喫茶店で借金の返済について話し合いを行った。

その後、2人は「クリエイタ・ベトナム」のオフィスに向かい、会社の従業員が帰宅した後に容疑者は被害者に麻酔入りのビールを飲ませたという。

 

被害者に麻酔が効いた後、容疑者は被害者を殺害し、遺体をペンチやノコギリでバラバラにした上、黒いビニール袋に詰め、スーツケースに入れて、オフィスのトイレに放置したという。

さらに、殺害した際、容疑者は被害者の身に付けていたブレスレットを奪っていた。

 

11月27日(金)朝、容疑者は何事もなかったかのように出社し、従業員に対して殺害した際に奪ったブレスレットを売ってくるように指示した。

しかし、買取金額が8000万VND(約36万円)と容疑者が予想していた金額を下回ったため売らなかったという。

 

同日午後、容疑者は従業員に対して殺害事件について話し、被害者の車で2区にあるマステリ・タオディエン(Masteri Thao Dien)へと向かい、身を隠していたという。

さらに、容疑者は同日午後オフィスの大家に対して賃貸契約の解除を通達し、大家がオフィスの状況を確認しに行った際に血痕のついたスーツケースを発見し、警察に通報したという。

 

その後、現場に到着した警察が捜査したところ、トイレだけでなく、別の場所から切断された遺体の一部が見つかったという。

防犯カメラの映像で、容疑者が被害者と一緒にオフィスに来たにも関わらず、一人だけでオフィスを去る様子が確認され、容疑者として捜査線に浮上した。

 

11月28日(土)午後、容疑者は潜伏先のマステリ・タオディエンで逮捕された。

現在、警察はこの事件の更なる捜査を行っている。

 

 

 

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