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ベトナム着の国際線乗り入れ再停止、市中感染で防疫強化
<写真:ベトナム航空の機体>
ホーチミンでベトナム国内89日ぶりとなる新型コロナウイルスの市中感染の発生を受け、フック首相は国際線の乗り入れを一時的に再停止することを決定した。
ベトナム発便と海外で足止めとなっているベトナム人を帰国させる救援便については乗り入れ再停止の対象外で、これまで通り通常の運航が継続される。
しかし、帰国するベトナム人向けの便で、2020年12月1日〜2021年1月15日までに予定されていた日本・韓国・台湾からの便の運航(週33便)については定期便であることから、運航は延期または取り止めとなる見込み。
フック首相は大都市をはじめとする全ての地域において、責任感と警戒心を強めるよう求め、入国管理の一層の厳格化を要求している。
入国者の管理についても、全員14日間の強制隔離をしなければならないと指示をした。
また首相は、ホーチミン市当局に対して、国内第3波が発生することを防止するため、濃厚接触者(F1)とF1との接触者(F2)を速やかに追跡するよう指示している。
運輸省は今回の市中感染において、新型コロナウイルス感染拡大防止ために設けられている規制に違反し、感染をもたらした個人または組織に対する責任を明確にし厳格な罰金を科すよう求めている。
今回、89日ぶりの市中感染の発端となったベトナム航空の客室乗務員は日本発便に乗務しており、その後の自宅隔離期間中に外食や大学の講義への出席をするなど隔離規定に違反していたとの報道も出ている。
濃厚接触者は800人を超えると見られている。
ベトナムエクスプレスの報道によると、運輸大臣は従業員が隔離規定に違反した航空会社については今後国際線の運航を許可しないとの発言もしている。
また、運輸省は現状の規定に応じて、航空会社の客室乗務員の強制隔離を行うよう求められているという。
特にホーチミンやハノイ、ダナン、カントー 、ハイフォンなど、ベトナム各都市に対しては、スーパーマーケットや病院、公共交通機関、学校、工場などでのマスク着用など防疫を強化することが求められている。
11月30日、ホーチミンで11月14日に日本からカントーを経由しホーチミンに戻ったベトナム航空の男性客室乗務員が新型コロナウイルスに感染しているのが確認された。
この客室乗務員は国内1342人目の感染者。
その後、1342人目の感染者の男性の濃厚接触者であった男性英語教師(32)の感染が確認され、さらに男性英語教師との濃厚接触者であった生後14ヶ月の男の子と26歳女性の感染も確認された。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。