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ハノイ:大気汚染レベル、健康に良くないレベルに
<写真:VN Express>
8日朝、ハノイの複数の場所で大気汚染レベルが健康に良くないとされるレベルに達した。
汚染の深刻さを示す空気質指数(AQI)は、「0〜50、緑:良い」、「51〜100、黄色:普通」、「101〜150、オレンジ:敏感な人の健康に良くない」、「151〜200、赤:健康に良くない」、「201〜300、紫:極めて健康に良くない」、「301〜500、赤紫:危険」の6段階で汚染の度合いが表される。
ハノイ市天然資源環境局によると、朝7時の段階で中心部の空気質指数は、101〜150を示していた。
ドンダー区のThanh Cong池付近の公園やHang Ma地区警察署では、指数が150以上となった。
空気質指数は、100を超えると健康に良くないとされている。
アメリカ大使館では、高齢者や心臓や呼吸器官に疾患のある人は外出するべきでないレベルとされる155、Tran Hung Dao通りのフランス大使館では145を記録した。
スイスの大気質技術企業で、大気汚染物質からの保護、大気質モニタリング、空気清浄製品の開発を専門としている「IQAir」によると、8日の朝に指数145を記録したハノイは、世界で15番目に汚染された都市となったという。
9日から大気汚染は悪化し、12日には非常に健康に良くないレベルまで達すると警告されている。
ベトナム国内で開発された環境モニターアプリ PamAirによると、Hoai Duc区では214、中心部から離れたThach That区とQuoc Oai区では199を記録した。
ベトナムクリーンエアパートナーシップ(VCAP)のHoang Duong Tung社長は、ハノイとその他北部の省は深刻な大気汚染の時期に入っていると述べた。
深刻な大気汚染の理由として、渋滞、大規模な建設、藁の焼却、他の季節よりも汚染が深刻化する冬季の天候などが挙げられるという。
同社長は、人々は当局が対策を講じるまでマスクを着用するべきだと述べた。
地元当局は、大規模な建設、多数の自家用車、鉄鋼やセメントなどの集中的な産業活動、石炭火力発電所による空気質の低さを非難している。
ハノイでは、2021年から藁や他の廃棄物の焼却を停止する計画をしているという。
ベトナムは、大気汚染により毎年約108億ドル(約1兆1281億3560万円)〜132億ドル(約1兆3790億3240万円)相当の経済的損失を被っており、この額はGDPの5%に値するという。
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