ベトナム:2万4370人が市民権放棄 2016〜2020年まで

2021年03月23日(火)12時52分 公開
ベトナム:2万4370人が市民権放棄 2016〜2020年まで

2016年〜2020年にかけて、ベトナムの市民権を放棄し、外国の旅券(パスポート)を申請したベトナム人の数が2万4370人にのぼった。

グエン・フー・チョン共産党書記長が国会に提出した報告書で明らかになった。

 

ベトナム人が外国の旅券を申請した先として1番多かったのが台湾で1万245人。

それに続き、ドイツが9924人、韓国が1418人だという。

その他、シンガポール、日本、香港、ノルウェー、オランダ、アメリカなどが旅券を申請した先に含まれている。

 

また、ベトナム市民権を取得することが認められた外国人と無国籍者は2016年〜2020年の過去5年間で1598人であった。

 

ベトナムの旅券を申請した人の中で最も多かったのはラオス人で1443人。

ベトナムは二重国籍の問題を解決する国際的な協定や条約を締結しておらず、ベトナム唯一の国籍を持つことが原則となっている。

しかし、国際社会で統一されていない法により、出生時にベトナム国籍を付与された後に外国籍を取得し、二重国籍を保有するベトナム人も多くいるという。

 

ベトナム政府高官によると、毎年10万人のベトナム人が他の先進国で生活をするためにベトナムを離れている。

さらに、ベトナムより生活費が高く、文化的・言語的違い、ビザ取得など多くの障壁があるにも関わらず、外国に移住する投資家や富裕層が増加の一途にあるという。

2020年までに、ベトナム国外130の国と地域にベトナム人コミュニティがあり、在外ベトナム人は530万人にものぼる。

 

その内30万人は科学技術開発に携わっており、ベトナム政府からはそれらの人が外国に定住することによる頭脳流出を懸念する声が上がっている。

 

 

 

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