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サムスンとキャノンの工場などで5人が新型コロナ陽性
<写真:VN Express>
バクニン省保健局は12日、同省にあるサムスンの工場とキャノンの工場に勤務する労働者を対象に新型コロナウイルスの検査を実施したところ、4人から陽性判定を確認したことを発表した。VNエクスプレスが報じた。
4人のうちキャノンの工場で感染が確認されたのは2人で、11日に同社で感染が確認されていた3357人目の感染者に関連した症例だとみられる。
この2人については、最終検査の結果を待っている状況で、まだ陽性であると断定はされていない。
11日に感染が確認されていた3357人目の感染者は、5月3日にバンでハノイへと移動する際に、別の感染者と同乗していた。
3357人目の感染者は5月4日〜6日まで会社で勤務を続けていた。
5日には幼稚園を訪れ、保育士と接触していたため、接触した保育士に対しては、現在集中隔離施設での隔離措置が講じられているという。
6日には、Khac Niem街区のビンマートへと立ち寄り、同店の店員と接触。
その後、7日に行われた新型コロナウイルスの検査で陽性と判定され、その後の2回目の検査でも陽性反応が出ていたため、感染が断定された。
これを受け、バクニン省保健局は3357人目の感染者と接触歴のある約2000人に対して検査を実施し、キャノンの工場で勤務する2人から陽性反応が確認された。
保健当局は、Que Vo地区にある1200人の労働者が居住するキャノンの寮でロックダウン措置を講じている。
バクニン省Yen Phong地区にあるサムスンの工場でも、2人から新型コロナウイルスの検査で陽性反応が確認された。
同省Yen Phong地区にあるサムスンの工場で勤務する2人から新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたことについては、当局は感染拡大のリスクは低いとしている。
陽性反応が確認されたサムスンの工場勤務の2人のうち1人は女性で、夫が同省で新型コロナウイルスの感染源となっている場所で勤務していたという。
そのため、女性は4月29日から工場への出勤はしていない。
もう1人については、5月1日〜2日にかけて同省で新型コロナウイルスの感染源となっている場所を訪れていたため、4月26日から工場への出勤はしていないという。
2人とも出勤をしていないため、工場内での感染拡大のリスクは低いと見られている。
これまでサムスンの工場では、約1000人に対して検査が行われたものの、陽性反応は確認されていない。
サムスンとキャノンの工場の労働者から陽性反応が確認されたのと日を同じく、同省にある台湾系「ジョンソンヘルス・ベトナム」の工場でも、梱包・組み立て作業を行う労働者から新型コロナウイルスの陽性反応が確認された。
これを受け、当局は、約2800人に対して、検査を実施したという。
バクニン省では、従業員数千人を抱える大型の工場が多数設置されており、工場労働者間での感染拡大に懸念が強まっている。
同省では、5月5日から12日時点で124件の感染者が確認されており、約4万9000人に対して検査が実施されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。