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ホーチミンで集団感染の宗教団体、活動詳細明らかに 既に感染進行か
<写真:VN Express>
クラスターが発生したとみられるホーチミン市ゴーバップ区を拠点とするキリスト教福音団体の「リバイバル・エクレシア・ミッション(Revival Ekklesia Mission)」について、その活動詳細が明らかになってきた。
すでにこの宗教団体のメンバー19人とその接触者6人が擬陽性として確認されており、当局は発生から時間が経過したクラスターだとの見解を示している。
宗教活動の登録証の情報によると、同宗教団体の代表者はPhuong Van Tan氏。
同団体には60人まで加入することができ、月曜日〜土曜日に祈祷や聖書学、日曜日の朝・夕方に祈祷や崇拝などの活動を行なっていたという。
現在、活動を行っているのは28人で、5月初旬からは2日、9日、16日、23日の合計4回の活動を行っていた。
この4回の活動には20人が参加し、ホーチミン市が規定する防疫規定に基づいて行われたが、活動が行われた場所は狭い場所だったという。
ホーチミン市保健局のNguyen Tan Binh局長は、この団体が感染源となっている擬陽性者はこの団体の牧師とその家族5人を含む25人で、閉鎖された空間で集会を行っていたため、その場にいたほとんどが感染したと話した。
同宗教団体の牧師は外部での活動に参加はしておらず、外国人などとも接触しておらず、感染源は依然として分かっていない。
息切れの症状などがあり現在ホーチミン市熱帯病病院で治療を受けているこの団体のメンバーである男性(27)は、ゴーバップ区グエンバンコン(Nguyen Van Cong)通り415番地の路地にある3階建ての家屋で頻繁に集会に参加していたという。
この男性は、先週も集会に参加していたという。
また、クチ地区で隔離を講じている女性(38)は、この団体で10年以上活動を行なっており、16日に約30人と祈祷を行ったとされている。
Binh保健局長は、この「リバイバル・エクレシア・ミッション(Revival Ekklesia Mission)」での感染は、F1(感染者との接触者)の人の大部分が陽性と確認されていることから、感染サイクルがすでに2回程度進んでいるのではないかと指摘。
Binh局長は、この団体は路地にある小さな家を活動拠点にしており、長期にわたり活動を行なっているという。
今回の感染で、牧師の家族は全員感染していたと話した。
そのため、1回目の感染サイクルで家庭内感染が発生し、その後の2回目の感染サイクルで団体メンバー間での感染が広がった可能性も考えられている。
感染サイクルが2回発生したとすると、最初の感染者(F0)から濃厚接触者(F1)に感染が広まり、その後、最初の感染者(F0)から感染した濃厚接触者(F1)が別の接触者(F2)に感染が広まったと考えられる。
さらに、濃厚接触者(F1)から感染した接触者(F2)からさらに、その接触者(F3)に感染が広まる可能性も出てくる。
しかし、現段階では、元の感染者(F0)が誰なのか明らかになっておらず、感染源は特定されていない。
現段階では全員が擬陽性で、保健省は公式には感染者として発表していない。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。