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ホーチミン:コロナ死者数が再び増加、大半はワクチン未接種
<写真:重症患者の治療の様子 / ©️VN EXPRESS>
ホーチミン市における過去1週間の1日あたりの新型コロナウイルスの死亡者数は平均60〜70人で、1ヶ月前と比較して約3倍に増加している。
中でも50歳以上の人や基礎疾患を持つ人の死亡率が高いという。
ホーチミン市疾病管理センターによると、11月28日には他の地域から搬送され治療を受けていた62人の死亡が確認された。
そのうち、93.5%は基礎疾患を持つ人で、92%が50歳以上の人だという。
厳格な社会隔離が講じられていた8月の死者数はピーク時で1日あたりの250人にも上っていたため、現時点での死者数はまだ少ないが、入院患者数が増加傾向にあるため、当局は危機感を強めている。
タンビン(Tan Binh)野戦病院では、過去数週間は死者が確認されていなかったものの、ここ数日、1日3〜4人の死亡が確認されているという。
同病院に搬送される感染患者の多くは高齢者や基礎疾患を持つ人で、健康上の理由からワクチン接種ができていない人だという。
ホーチミン市ではワクチン接種が進んだことから、感染者数が減少傾向にあった。
10月1日の1日あたりの感染者数は3670人で、11月には927人〜997人に減少していた。
しかし、規制が緩和され、市内の人流が増加したことから、11月30日の1日あたりの感染者数は1497人となった。
1週間の平均で見ると、1日あたりの感染者数は1619人に増加している。
ホーチミン市保健局のNguyen Thi Huynh Mai局長は先週開かれた記者会見で、規制を緩和していることから感染者数の増加は不可避で、結果として死者数の増加に繋がっていると話した。
Mai局長によると、同市は全市民に対するワクチン接種を完了させるために、未接種者を見つけ、接種をするよう説得しているという。
ホーチミン医科薬科大学のLe Minh Khoi氏によると、現在確認されている死者の大半はワクチン接種を完了していない人または基礎疾患を持つ人だ。
基礎疾患のない若い人の死亡はほとんど確認されておらず、入院患者の50%近くはワクチン接種を完了していない人だ。
ワクチン接種をしない人は健康上の懸念から接種を避けているが、結果として接種しないことが最大の健康上のリスクになっているとKhoi氏は指摘する。
当局は今度も無症状から中等症の感染患者の自宅療養を継続し、病院では重症患者の治療に集中する方針だ。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。