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ベトナム、2022年のマグロ輸出高が好調に推移

2022年03月02日(水)11時15分 公開
ベトナム、2022年のマグロ輸出高が好調に推移

〈写真:Vietnam News〉

 

税関総局によると、1月のベトナムのマグロ輸出高は8800万米ドル(約101億円)に達し、2021年の同時期より108%増加した。


同国の主要なマグロ輸出市場が非常に好調に推移している。ベトナム水産輸出加工協会(VASEP)によると、これは、地元企業が世界市場での需要増を捉えて輸出を拡大したことを示しているという。地元企業は、環太平洋パートナーシップ(CPTTP)とEU-ベトナム自由貿易協定(FTA)の優遇措置を活用できるように、生産を強化し、輸出注文の増加に対応してきた。

 

マグロ加工生産業を含む水産部門の生産は、各市場の需要が増加した2021年末から徐々に回復し、輸出価格が上昇している。

 

同国のマグロ輸出では、冷凍マグロの切り身が依然として主力商品で、1月の輸出総額の66%以上を占めている。同期間で、冷凍マグロの切り身の輸出は172%、その他のマグロ加工品の輸出は278%と大幅に増加した。

 

同国のマグロ製品の大規模な輸出先市場は、米国、欧州、イスラエル、イタリア、カナダ、日本、CPTPP、ロシア、サウジアラビア、エジプトが含まれている。

 

米国はベトナム最大のマグロ輸出市場で、1月の輸出額は4400万米ドル(約50億6170万円)で、2021年同期比210%増であった。 この数字は、輸出額全体の50%を占めた。米国と並び、EU諸国へのマグロ輸出も年初の1ヶ月で増加した。ベトナムからのマグロ輸入額では、オランダとリトアニアがEUの主要市場の上位3位に入っている。1月のベトナムの両市場へのマグロ輸出額は、前年同月比でそれぞれ243%、1938%増と急増している。

 

CPTPP圏では、2021年第4四半期には輸出高が減少していたが、カナダとペルーへの輸出がそれぞれ前年比26%、2289%増といったように、2022年第1四半期には盛り返しを見せている。チリは主要市場の上位4位から外れたが、同市場への輸出も219%と大幅に増加した。一方、日本への輸出は同期間に17%減少している。

 

1月時点で、カインホア省は4000万米ドル(約46億円)の輸出額を誇っており、同国のマグロ輸出総額の45パーセントを占めた。次いで、ビンディン省が1100万米ドル(約12億6540万円)で13%以上、ロンアン省が770万米ドル(約8億8580万円)で9%近くを占めている。フンイエン省、ホーチミン市、ビンズオン省もマグロ輸出額が大きく、全体の6〜8%を占めている。

 

現在、同国には、マグロ製品を輸出する企業が72社ある。主要な企業は「Bidifisco」、「Dragon Wave」、「Tithico」、「Highland Dragon」、「Nha Trang Bay」で、同国の総輸出高の46%近くを占めている。

 

VASEPは、EUやCPTPP圏などの市場での関税優遇により、ベトナムのマグロ輸出は次月もプラスが続くと予測している。本年、同国のマグロ輸出業界は海上運賃や各国の輸入品に対する検疫規制の変更等、継続的に多くの課題に直面する可能性が高い。しかし、輸出入市場は外食チェーンの需要増加のために再開され、輸入を後押している。ベトナムのマグロ輸出は、今後数ヶ月間増加し続けると予想されている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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