記録的なガソリン高騰、消耗する企業と消費者

2022年03月10日(木)12時45分 公開
記録的なガソリン高騰、消耗する企業と消費者

〈写真:VnExpress〉

 

ガソリン価格が1年間で30%上昇して過去最高を記録し、消費者は自制を強いられ、商社や企業は大きな損失を被っている。

 

ベトナムのガソリン価格は、当局が6回連続で上方修正した後、先週2万7000ドン(約135円)近くの史上最高値を記録した。

 

「RON95」は1リットルあたり前年比27.5%増の2万6830ドン(約134.15円)、バイオ燃料「E5 RON92」は33%増の2万6070ドン(約130.35円)、ディーゼル油は2万1310ドン(約106.55円)と、それぞれ上昇した。

 

ホーチミン市ビンチャイン区で建設業を営むTさんによると、ガソリン代だけでなく、その他の費用もすべて上がり、日給は35万ドン(約1750円)のままだが、毎月数百万ドンの負担増になっている。

 

統計局によると、ガソリン価格の高騰により、ベトナムの消費者物価指数は2月に1.42%上昇した。

 

小規模な小売店や商店も、ガソリンが連続して高値を更新しているため、利益を上げるのに苦労している。

 

ホーチミン市6区のMinh Phung市場の野菜販売者は、過去最高のガソリン価格により、毎月50万ドン(約2500円)近く輸送費が増加し、商品の価格は15%上昇したため、販売価格を5%値上げした。

 

ゴーバップ区の鶏肉卸業者によると、燃料費が毎月1800万ドン(約9万円)と2倍になり、以前は毎日120万ドン(約6000円)の利益が出ていたが、今は毎日70万ドン(約3500円)の利益しか出ていない。

 

多くの企業、特に運輸業界は、利益を上げるどころか、収支を合わせるのに苦労しているという。


同市の運送会社のマネージャーによると、同社は燃料費だけで毎月8億ドン(約400万円)の追加費用を負担している。


ホーチミン市の多くの運送会社は、運賃の値上げについてパートナーと交渉しており、また、損失を軽減するために業務の縮小や他の事業への転換を計画している会社も多いという。


製造業の多くは、今年第1四半期に投入コストが5〜15%上昇している。


同市のスーパーマーケットチェーンの責任者によると、現在の販売価格の高騰は市場の購買力と均衡が取れていない。


4日、財務省は燃料価格を下げるため、ガソリンの環境税を年内25%引き下げることを提案している。

 

 

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