ベトナムが新型コロナを風土病とするには時期尚早:WHO

2022年03月25日(金)11時17分 公開
ベトナムが新型コロナを風土病とするには時期尚早:WHO

〈写真:VnExpress〉

 

世界保健機関(WHO)のベトナム代表は、新型コロナウイルスはまだ一般的な病気として扱うべきではなく、基本的な予防策をまだ実践しなければならないとの考えを明らかにした。

 

23日、同代表は、「パンデミックの終了宣言や、新型コロナウイルスを風土病と考えるのは時期尚早だ。各国はパンデミック対策を新型コロナウイルスの持続的な管理と長期的な対応策に移行すべきだ。」と述べた。

 

WHOによると、ベトナムでは2月上旬のテト休暇以来、感染患者数が増加しているが、そのほとんどは軽度で自宅での治療が可能であり、重症例や死亡例も減少している。しかし、感染者数が多ければ、医療システムを圧迫する可能性があり、検査や検疫などの管理措置を継続する必要がある。

 

同代表は、重症例や重篤例の動向を監視し、地域の医療能力、ワクチン接種率の評価を続けることが極めて重要だと強調した。

 

ベトナムは、コロナウイルス対策の基準を、感染者数の管理から、入院患者数・重症度・死亡リスクの管理にシフトしている。また、ポリオ、鳥インフルエンザ、ペスト、天然痘、エボラ出血熱、黄熱、コレラなど「特に危険な」病気が分類されているクラスA感染症リストから新型コロナウイルスを削除することを検討している。

 

しかし、WHOは、ワクチン接種を受ける、人混みを避ける、マスクを着用するなど、簡単な予防行動を継続して実践することを推奨している。また、大規模な一斉検査は必要ないが、隔離、診断、治療のための個人に対する検査は継続されるべきであるとしている。

 

ベトナムでは、これまでに感染者840万人以上を記録し、4万2078人が死亡している。感染者数は増加しているが、ワクチン接種の普及により重症化率や死亡率は低下している。

 

 

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