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世界的な供給不足を受け、食用油の価格が高騰 ベトナム
〈写真:VnExpress〉
最も手頃な植物油1リットルの価格が4万8000〜5万5000ドン(約265~303円)となり、今年初めより50%高く、2年前の2倍の価格になっている。
大豆、ひまわり、米ぬか油などのより高価な食用油は、2020年から90%急騰して6万8000~8万5000ドン(約375〜469円)となっている。
ホーチミン市ゴーバップ区で商いを営むHさんは、食用油の価格が常に変化しているため、高価な商品の仕入れをやめたと話す。
食用油はスーパーマーケットでも、最も高い値上がりを見せており、価格高騰が需要に大きな影響を与えている。
生産者によると、価格上昇の原因は投入コストの上昇である。
食用油の代表格であるパーム油の価格は、この2年間で4倍に上昇した。
世界最大のパーム油生産国であるインドネシアは、価格高騰を抑えるために輸出を停止している。
また、輸送や包装などその他の生産コストもここ数カ月で急上昇している。
食用油会社関係者によると、世界市場が不安定なままであれば、今年後半にはさらに価格が上昇し、一部の国では品不足に陥る可能性がある。
パーム油、大豆油、ひまわり油の世界一の買い手であるインドは、ウクライナ紛争、南米の悪天候、マレーシアの労働力不足による供給障害を受けて、価格上昇に苦しんでいる。
世界4大食用油の一つであるヒマワリ油の世界輸出は、かつてウクライナとロシアが75%以上を占めており、大豆油はブラジルとアルゼンチンがインドへの最大供給国の1つである。
ヨーロッパでも同様の不足が起きており、イギリスのスーパーマーケットでは食用油が配給制になり、スペインではパニック買いにより価格が4倍に上昇した。
ビジネスサイトTrading Economicsは、パーム油価格は今後12ヶ月で1665ドル(約21万2700円)の新高値を記録すると予想する。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。