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ベトナム中部、トラ密売の4人を逮捕
〈写真:VnExpress〉
ベトナム中部タインホア省の夫婦とゲアン省の2人が、トラの死骸を取引し、膠(にかわ)を作ったとして逮捕された。
警察は28日にトラの取引組織を摘発し、Do Van Lan容疑者(48)とその妻Nguyen Thi Oanh容疑者を野生生物保護法違反で裁判にかける準備を進めている。
また、ゲアン省クインリュー(Quynh Luu)郡のHoang Van Hien容疑者(48)とNguyen Van Lieu容疑者(55)も、取引に関与したとして拘留されている。
4月15日、警察は自宅前で死亡したトラの解体準備をしていたLan容疑者と数人を拘束した。
警察は、冷凍保存されていた145キロのトラの死骸、動物の骨5キロ、爪6本、そして特定の病気に効果があると信じられている膠10キロを押収した。
Lan容疑者と彼の妻は、このトラを1億3千万ドン(約71万2200円)以上で購入したと供述している。
5月中旬、Lan容疑者の組織が摘発されたことを知ったHien容疑者は、Lan容疑者にトラを売ったとして自首した。また、Lieu容疑者はゲアン省からタインホア省へトラを輸送する役割であった。
ベトナムの法律では、トラを恣意的に飼育し、食肉や膠に加工する者は、5億〜20億ドン(約274万〜1095万円)の罰金および1年〜5年の禁固刑に処される。また、トラ12頭以上を飼育していた場合、違反者は10~15年の禁固刑に処される可能性がある。
トラは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに掲載されている絶滅危惧動物であり、野生動物の違法取引による密猟で、その生息数が脅かされている。
IUCNの資料によると、ベトナムで飼育が許可されているトラは、昨年時点で約360頭である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。