ホーチミン市の病院、デング熱患者で溢れかえる

2022年06月27日(月)12時02分 公開
ホーチミン市の病院、デング熱患者で溢れかえる

〈写真:VnExpress〉

 

ホーチミン市の医療従事者は、デング熱流行のピークが近づくにつれ、患者の対処に追われている。

 

熱帯病病院では、4月にホーチミン市を含むベトナム南部で始まったデング熱の流行によって、これまでに8人の患者が死亡している。

 

この3週間、集中治療室(ICU)には毎日6〜7人の患者が訪れ、医療従事者のプレッシャーが高まっている。先週21日午後には、5人の患者が息切れ、腹痛、イライラ、低血圧の症状を訴え、10人以上のICU医師と看護師のチームがフル稼働することになった。

 

ホーチミン市疾病管理センター(HCDC)によると、同市では6月19日までの期間でデング熱患者数が前年同期比117.3%増の1万6057人を記録し、9人が死亡している。

 

熱帯病病院では、デング熱患者が一般内科を埋め尽くし、廊下に並べられたベッドに寝かされる患者もいる。

 

同病院のレ・マン・フン副院長によると、同施設は南部における感染症治療の最終目的地であり、最も症状の重い患者を受け入れる。550床の規模を持つこの病院では、現在306人のデング熱患者を治療しており、そのうち44人が重症である。

 

同市の第一小児病院からも同様の状況が報告されている。6月9日時点で、デング熱患者4400人が診断を受け1400人以上が入院しており、入院者数は昨年同時期の1.5〜2倍となっている。

 

ホーチミン市当局は、4月下旬にデング熱の流行に対して警鐘を鳴らしていた。HCDCは、南部地域が雨季に入り、今はデング熱のピーク時であるとしており、蚊に刺されないようにと人々に警告を発している。

 

ホーチミン市に隣接するビンズオン省では、4月初旬〜6月11日までに4867人のデング熱患者が記録され、昨年同期比17.6%増となった。このうち、8人が死亡している。

 

 

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