ホアセンホールディングス、国内最大の鉄鋼子会社株を売却

2022年06月28日(火)12時15分 公開
ホアセンホールディングス、国内最大の鉄鋼子会社株を売却

〈写真:VnExpress〉

 

ホアセンホールディングスは、ベトナム最大の鉄鋼メーカーの1つである子会社ホアセングループの株式3.6%を売却した。

 

24日午後、同社は1株あたり1万4100ドン(約82.12円)で、総額2500億ドン(約14億5607万円)の売却を行なった。

 

ホアセンホールディングスは、ホアセングループ会長のLe Phuoc Vu氏によって設立・所有されている。

 

同社広報担当者によると、今回の取引はVu会長の撤退を意味するものではなく、同会長は引き続き17.09%の株式を保有する筆頭株主であることに変わりはない。

 

ホアセングループ株は昨年10月のピーク時5万ドン(約291.21円)から20ヶ月ぶりの安値となる1万4000ドン(約82.12円)以下まで下落していた。

 

3カ月前の年次総会でVu会長は、当時の株価であった3万7000ドン(約215.50円)に対して「同社の潜在成長力に比べて価格が低い」と発言していた。

 

ホアセングループは既に段ボール、スチール、プラスチックの各市場で支配的なプレーヤーであるため、同市場ではこれ以上の成長の余地がないとして、製造から流通への転換を図っていた。

 

同会長は、同社の流通網を活用した製造からの転換によって、50億~100億ドル(約6766億〜1兆3532億円)の収益が実現可能であり、株価は10万ドン(約582.43円)を超えると想定していた。

 

3月までの6ヶ月間でホアセングループは、前年同期比48%増の30兆ドン(約1747億円)の収益を計上したが、利益は47%以上減少して873億ドン(約5億846万円)となった。

 

 

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