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西湖ほとりの露天商による不法占拠、当局の取締りは「無駄な努力」
〈写真:Tuoi Tre〉
ハノイ市当局が西湖周辺の歩道を占有する露天商の取り締まりを行なったが効果が出ず、「全くの無駄な努力」といった指摘が周囲から上がっている。
西湖はタイホー区にあるハノイ市最大の淡水貯水池で、昔から若者が集まる場所として人気がある。
湖畔には露店が多く出店されており、歩道の一部または完全に塞がれてしまっている。また、露天商は土手に商品を並べて屋台料理や飲み物を売り、観光客からお金を巻き上げているといった声も寄せられている。
こうした原状や声を受けて、地元当局が何度も取り締まりを行っているが、数日後には元の状態に戻り無駄足となってしまっている。
25日午後、西湖沿いのThanh Nien通りとNguyen Dinh Thi通りの歩道では、露天商がテーブルと椅子を設置して大部分を不法占拠していた。
地元報道機関の記者が取材を行うと、露天商は「カメラをしまえ」と激怒したという。Thanh Nien通りの歩道にいた露天商は、「何のために椅子の写真を撮っているんだ」と記者を問い詰め「やめろ!」と追い打ちをかけた。
周囲が暗くなればなるほど、露天商による不法占拠が横行するようになった。
Trich Sai通りでは、海産物の屋台が歩道にマットを敷き接客を行い、Nhat Tan通りでは、観光船の通路を利用して飲料を販売する屋台があった。この屋台で買い物するには、西湖の手すりを乗り越え、仮設の橋に足を踏み入れなければならない。
湖を訪れる多くの観光客が地元報道機関の取材に対して、不法に出店している屋台で「嫌な思いをした」と語った。
観光客のグエンさんが友人と西湖沿いの石のベンチに座って話をしていると、露天商の女性がグエンさんの元に来て飲み物を買うかどうか聞いてきた。グエンさんが「買わない」と答えると、「飲み物を買わないのであれば、そこに座るな。殴るぞ」と脅されたという。
湖の周りをよくジョギングする地元住民のカンさんは、歩道が露天商のプラスチック椅子で占拠されており、「歩行者は車道に出るしかない」と不満を漏らす。
25日午後と夕方には、西湖周辺の公安警察官がパトロールを行なっていたが、露天商は気にする様子もなく商売を続けていた。
26日午後、地元報道機関の要請を受けた同地区人民委員会がチン・コン・ソン歩行者天国をはじめとする公共の場所への機能部隊の配備を行ない、西湖周辺は一時的に混乱した状況となった。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。