自転車通勤をするハノイ市民が増加、電車との併用も

2022年06月27日(月)12時31分 公開
自転車通勤をするハノイ市民が増加、電車との併用も

〈写真:VnExpress〉

 

ハノイ市で渋滞を避けるためや健康のために、バイクの代わりに自転車を選択する同市民が増加している。

 

炎天下の中、他の通勤者がのろのろと移動する中、フォンさん(30)は自転車を使って数分で渋滞から抜け出した。

 

同市の旅行会社に務めるフォンさんは、昨年初めから自転車通勤を始めた。以前は渋滞だけではなく、事務仕事で首や肩、腰の痛みに悩まされていたが、自転車通勤を始めてから徐々に痛みが和らぎ消えていったと話す。

 

自転車で通勤するフォンさんを見て、同僚の何人かも長時間の座り仕事による腰痛や肩こりを改善しようと同じように自転車通勤を始めた。

 

同市の自転車販売店によると、パンデミック前の自転車販売台数は月に10〜15台程度であったが、今は3〜4倍に販売台数が増加した。また、購入者層に男女差や年齢差はほとんどない。

 

メンバー数1200人以上が参加する折りたたみ自転車のオンライングループを管理するナムさんによると、折りたたみ自転車のトレンドや使用方法について問い合わせるために毎日10〜15人がグループに新たに参加している。

 

ホーチミン市、ハノイ市、ハイフォン市、ビンズオン省にある6つのモールにそれぞれ自転車店を設置している日本の小売業者イオンの統計によると、昨年の時点で国内の自転車利用者は300万人を超え、そのほとんどがハノイ市(100万人)とホーチミン市(200万人)である。

 

自転車販売会社のピーター・グエンCEOは、自転車市場が長期的に存続する要因として、「健康への関心の高まり」「自転車レーンなど道路交通インフラの整備」「公共交通機関の充実と中心部でのバイクの減少」の3点を挙げる。

 

ハノイ市でも、自転車と公共交通機関を組み合わせて通勤する傾向が強まっている。

 

ドンダー区在住のラムさん(39)は、カットリン〜ハドン線が開通してからは、毎朝自転車でカットリン駅まで行き、Nguyen Xien駅まで乗車し、そこから3キロ歩いて会社まで通勤する。バイクで通っていたころの半分の20分で通勤ができるようになった。

 

Hanoi Railway One Member Limited Companyによると、車内に持ち込める物のサイズには厳しい規則があり、自転車の持ち込みは禁止されている。しかし、コンパクトな折りたたみ自転車は許可されている。

 

同社は統計を取っていないため正確な数字はないが、折りたたみ自転車を電車に持ち込む人が増加しているという。

 

 

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