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多くのIT企業が人材不足の課題に直面 ベトナム
〈写真:Tuoi Tre〉
ベトナムの多くのIT企業が従業員確保のために高条件を提示しているが、パンデミック以降は採用需要と供給に大きな差があり人材不足に陥っている。
ダナン市にあるFPT Software Central Regionは、有能なIT技術者が採用できず、人材不足に悩む企業の1つである。
同社は現在、2024年に従業員を1万人に拡大する目標に向け、8000人の増員を計画しているが、同市の大学全体では毎年2000人のIT人材しか育成できない上に、他の多くのIT企業も従業員を必要としているため、達成は不可能だと考えられる。
同市中心部で200人のエンジニアが働くLG自動車部品ソリューション開発センターのリー・ジョン・ウー所長によると、同センターではホーチミン市とハノイ市から従業員を集めなければ人材の確保が追いつかない。
ダナン市は企業のニーズを満たすためにインフラと労働力の整備が求められている。
同所長は、IT都市になるためにはグローバル企業との連携が必要不可欠であると指摘し、企業が教育センターと協力して労働力需要に見合った訓練計画を立てられるような条件を同市が整えてくれることを期待する。
ダナン科学技術大学のIT部門の責任者であるグエン・タン・コイ氏によると、IT人材の採用需要がますます高まっているが、供給が需要に追いついていない。これは、現地IT企業と海外直接投資企業の両方への課題で、特に高い能力を持つ技術者を求めている企業にとって深刻な問題となっている。
同氏によると、大学は入学者数を増やし、企業と協力して研修プログラムを提供し、学生がより多くの経験を積めるようにする予定である。
また、今後のIT開発トレンドにつながる重要な分野であるデータサイエンス、ブロックチェーン、人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、情報セキュリティなどの新しい技術分野での教育に重点が置かれる。
Trung Nam Groupの総責任者グエン・タム・チエン氏によると、同社はダナンに5つの電気機器加工施設を発足させ、トレンドに合う新しい製品を開発する予定であり、同氏はダナンの熟練労働者の育成において、地元行政と手を組むことを望んでいる。
ダナン市の多くのIT企業は、市場が急速に発展している一方で、学校が採用需要を満たしておらず、熟練した従業員の雇用が困難であることを認識している。
ダナン市党委員会のグエン・ヴァン・クアン副書記によると、同市は2030年まで有能な従業員を育成・誘致するプロジェクトを立ち上げ、企業に労働者を提供するためのプログラムや活動を主催する予定である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。