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数千便のフライトが遅延、ベトナム人パイロットの技量不足が一因

2022年07月15日(金)15時12分 公開
数千便のフライトが遅延、ベトナム人パイロットの技量不足が一因

〈写真:VnExpress〉

 

ベトナム民間航空局(CAAV)の発表によると、同国のパイロットが必要以上に滑走路を長時間占拠し、合理的ではない停止場の配置になっていることが原因となり、6月には数千便の遅延が発生した。

 

CAAVによると、6月は同国の航空会社が運航するサービス全体の18.2%を占める5600便以上が遅延しており、前年同月比15.9%増、先月比9.4%増であった。

 

ベトジェットエアの遅延率が24%と業界で最も高く、ベトナム航空の20.1%が続いた。

 

多くの遅延がホーチミン市のタンソンニャット国際空港で生じており、CAAVのホー・ミン・タン副局長は13日に行われたこの問題に関する会議に出席し、「タンソンニャットでのフライト遅延問題はかなり深刻である」と発言した。

 

同副局長によると、離陸を控えた飛行機が滑走路から遠く離れた場所に配置され、出発まで時間のある飛行機が近くに配置されているため、合理的ではない状態となっている。

 

停止場から滑走路に移動するために15〜20分もかかるケースもあるという。

 

南部地域航空交通サービス航空管制部のブイ・タイン・ハー部長によると、遅延が多発するもう1つの原因はパイロットの技量にある。

 

同空港で行われた最新の調査では、シンガポールの航空会社の飛行機が着陸後60秒で滑走路を離れたのに対し、ベトナムのパイロットは70秒近く時間を要した。離陸の際に管制官は1秒単位で計算しなければならないが、ベトナムのパイロットは平均して10〜15秒かけて走り出す。

 

同部長は「パイロットに時間短縮の意識がないのは明らかである」と指摘する。

 

また、CAAVのディン・ベト・ソン副局長は、タンソンニャット国際空港付近で飛行機が着陸できない程度の豪雨が発生した場合には、航空管制官は同空港着の飛行機を出発させないことを決定すべきであると指摘する。

 

豪雨発生時にタンソンニャット国際空港に向けて出発しても、結局は着陸ができずに上空を旋回し、乗客を疲弊させ、余分な燃料費を浪費させることになる。

 

ベトナム航空のチン・ホン・クアン副社長はフライトの遅延に関して、「市場が予測を超えた回復をしたからである。航空会社は準備が整っていなかった」とコメントしている。

 

今年の上半期で国内線利用者数は前年同期比56%増の4070万人に達し、国際線利用者数は前年同期比904%増の約180万人となった。

 

CAAVのディン・ベト・タン局長は、各空港は滑走路付近の雑然とした状況に対処するための特定の規則を打ち出さなければならないと指摘する。

 

タンソンニャット国際空港とハノイ市のノイバイ国際空港では、パイロットは着陸後60秒以内に滑走路を離れ、30秒以内に離陸しなければならない。

 

同局長は、他国が旅行ブーム対応のために取った措置を引き合いに出し、「インフラが限られている現状では、CAAVはフライト数を減らさなければならない。乗客が45分間のフライトのために数時間待たされる状況には納得がいかない」と指摘した。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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