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ベトナムでの生活水準は最高位、行政関連は最下位:駐在員調査
〈写真:VnExpress〉
ベトナムで就業する外国人駐在員の大多数が同国の生活費に満足しているが、行政は世界でも最低レベルと判断していることが調査によって明らかになった。
世界最大の外国人コミュニティであるInterNationsが12日に発表した調査「Expat Insider 2022」によると、調査対象となった外国人の80%が同国での「生活費全般に満足している」と回答し、「個人金融」指標でベトナムが世界第1位となった。
可処分所得に関しては、92%が「快適な生活を送るのに十分またはそれ以上である」と回答している。
今年で9回目となる同年次調査では、52の国と地域に住む外国人約1万2000人を対象に海外での生活や仕事についての調査が行われた。
この調査では、ベトナムは外国人が馴染みやすく、友人を作りやすい国だと考えられていることが明らかになっている。
同国は「馴染みやすさ」の指標で9位にランクインしており、回答者の84%が現地人を一般的にフレンドリーだと回答しており、「友人を作りやすい」という項目では7位にランクインしている。
総合的な指標ではメキシコ、インドネシア、台湾、ポルトガル、スペイン、UAEに続いて7位にランクインした。
しかし、同国は管理面では非常に低い評価を受けており「Expat Essentials」指数では46位であった。この指数の「管理トピック」サブカテゴリでは、最下位のマルタと僅差で51位であった。
多くの駐在員が官僚主義への対応、銀行口座の開設、移住のためのビザの取得に困難を感じている。
「オンラインで行政サービスを利用できる」という点では最下位となり、「現金がないと支払いが困難」という点では、世界全体の8%に対して約25%が「困難」と回答している。
また、環境問題や医療制度への懸念も挙げられており、「生活の質」指数では48位と下位10位以内にランクインしている。世界平均の3倍以上である回答者の53%が都市環境に不満を持っている。
騒音公害などの様々な環境問題をはじめとして、特に大気汚染に関しては回答者の64%が「不満だ」と回答している。
さらに、半数以上の外国人駐在員が、政府が環境保護のための政策をサポートしていないと考えており、この点でもベトナムは50位にランクインしている。
同国の外国人駐在員はベトナムの医療制度にも不満を感じており、20%が「一般的に利用できない」と回答し、25%が「必要な医療サービスをすべて利用するのは難しい」と回答した。
また、医療サービスを受けることができたとしても、23%が医療の質が低いとして不満を抱いている。
ベトナムに在住・勤務する駐在員の数は、2019年には11万7800人となり、2005年の10倍、2015年の1.4倍となった。
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