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10歳の少年、自宅火災から兄弟を救い死亡 ホーチミン市
〈写真:VnExpress〉
10歳の少年が火災の発生した自宅から弟妹4人を助け出した後、生後8ヶ月の弟を助けようとして命を落とした。
23日午後、ホーチミン市ビンチャイン郡ビンロックA(Vinh Loc A)街区の民家で火災が発生した。火災発生当時、同民家には亡くなった少年クイさんと弟妹5人が在宅していた。
火の手が急速に燃え広がる中、クイさんは弟妹4人を家のバルコニーまで避難させ、隣人に4人を安全な場所まで連れて行くように依頼した。
クイさんは生後8ヶ月の弟を助けるために燃え盛る自宅の中に駆け戻ったが、クイさんが弟を連れて姿を現すことはなかった。
鎮火後、室内の浴槽から生後8ヶ月の弟を抱いているクイさんが見つかり、病院に搬送されたが2人とも意識不明のまま死亡が確認された。
隣人であるトゥイさんは、「胸が張り裂けそう。彼はまだ10歳だったが、とても勇敢で、兄弟をとても愛していた」と助けられなかったことを嘆く。
トゥイさんの証言によると、弟妹4人を引き渡したクイさんは止める間もなく自宅に駆け戻って行ったという。
火災当日、父親のフックさんは15歳の長男と共に、ビンチャイン郡から車で1時間ほど離れたトゥードゥック市の建設現場で働いていた。
母親は自宅から1キロほど離れた会社で働いており、昼食時には子どもたちの昼食を作りに帰宅し、仕事場に戻っていた。
生後8ヶ月の弟のミルクや幼児の食事など、クイさんが弟妹5人の面倒を1人で見ていたという。
クイさんは両親の負担を減らすために、母親の故郷であるメコンデルタのソクチャン省で祖母と叔父と一緒に暮らしていた。
この火災は、夏休みに入ったクイさんが両親や兄弟と一緒にいたいと実家に滞在し、3週間後の出来事であった。
亡くなったクイさんと弟は25日に埋葬された。
警察は火災原因の調査を進めている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。