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銀行各行の融資枠が規制上限に到達、多くの消費者が融資を受けられず
<写真:VnExpress>
ベトナム国家銀行が規制する商業銀行の貸出残高上限によりベトナム国内の銀行が資金需要に応えられなくなっており、消費者は住宅や車を購入するために銀行から融資を受けることができない状態となっている。
ハノイ市在住のナムさんは住宅ローンを希望して複数の銀行を訪れた。投機目的ではなく住居としてのマンション購入であるため、銀行からの融資を受けられると確信していたが、問い合わせたすべての銀行が融資を拒否した。
どの銀行からも「信用枠の上限が迫っており、融資はできない」と告げられた。
同じくハノイ市在住のバックさんは中古車購入のために融資の申請を行ったが、「24時間で融資を実行する」と大々的に宣伝している銀行でさえ融資を断ったという。
各銀行の従業員によると、他の借り手が返済したときにのみ融資を受けることができるため、信用上限が多くの借り手を待たせており、一部の銀行では新規融資の申し込み受付を停止するよう従業員に伝えている。
不動産開発業者によると、銀行からの融資が止まっており、年末までのプロジェクト資金が不足する事態に陥っている。
ベトナム国家銀行は今年の銀行貸出の伸び率上限を14%に設定し、インフレを抑制するために銀行に割り当てを行った。
過去には年の途中で割り当てを上方修正することもあったが、今年の信用成長率9.35%は過去10年間で最高であったため、今年は上方修正を見送られている。
Vietcombank、BIDV、MB、ACB、VPBank、Shinhanなどの銀行はいずれも与信枠に迫っているという。
ある銀行の責任者によると、同行の与信枠は与えられた上限の7%にほぼ達しているため、中央銀行による改訂を待っている状態である。そのため、新規融資を選択的に行い、消費と証券関連融資を除外して他のセクターを優先している。
経済学者のCan Van Luc氏は、政府の2年間の復興計画を達成するために、ベトナム国家銀行は経済の流動性を確保し、適切な行動を取るために、インフレについてより詳細な分析を行う必要があると指摘する。
また、政府は公的支出に十分な信用があることを確認する必要がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。