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9年経過も未完成のハノイ市メトロ3号線、計画から更に遅延も
<写真:VnExpress>
ハノイ市都市鉄道メトロ3号線(ニョン駅〜ハノイ駅)はあと4ヶ月で開通する計画となっているが、まだ駅舎すら完成していない。
バックトゥーリエム区にある15ヘクタールの停車場には、オペレーションセンター、列車の保管、メンテナンス、電気工事などの設備がある。
2013年1月に着工し、2018年に完成する予定であったが、2022年末に延期された。管理区域はまだ工事中で、車両基地の建設は77%しか完了していない。
ハノイ建設公社(HANCORP)レー・チャン・トゥアン氏によると、延期の最大の原因は資金問題である。この建設費用は約6000億ドン(約34億3109万円)の予定であったが、その後9500億ドン(約54億3255万円)に膨れ上がった。
外国人専門家によると、ハノイ市は今年末の高架線開業を目指していたが、車両基地建設の遅れから既に実現不可能な状態である。
管理区域にあるビルはまだ電気や換気設備がむき出しになっている状態で、現場には60人ほどの建設作業員がいる。資材や機材が十分に揃えば、200人ほどに拡大される可能性もある。
複数の専門家がHANCORPは締結した契約を履行できないか、履行する気がないと指摘しており、もし、車両基地の建設が未完成のままであれば、制御室や監視システムなど他の関連建造物の進捗に影響を与え、深刻な財政的影響を与える可能性がある。
車両基地の電気配線は完了したと報告されており、2021年末には10編成の列車がこの車両基地に到着している。
しかし、車両基地内ではいくつかの構造物が放置されたままになっており、メンテナンス施設前では崩壊した砂袋の山が放置されている。
HANCORPによると、2012年に締結された契約では、使用される設備や機械に関するデータはすべて13カ月以内に請負業者に提出され、プロジェクトの設計図に盛り込まれることになっていたが、多くのプロジェクトデータが提出されたのは、2020年3月になってからであった。
プロジェクトの防火設備が正式に承認されたのは2021年12月で、制御設備が承認されたのは2022年4月であった。
プロジェクト遅延とその調整により追加コストが発生している。例えば、プロジェクトの機械電気部品のコストは1360億ドン(約7億7771万円)と見積もられていたが、現在は3倍になっている。
同プロジェクトのディレクターによると、同プロジェクトには主契約者がおらず、常に様々な業者間での調整が必要となり全体の工程が遅くなっている。
HANCORPによると、8月中にすべての発生費用が承認されれば、来年早々には車両基地の一部の建設が完了し、メトロ高架部分の運行が開始される可能性があるという。
全長12.5キロのハノイ市都市鉄道メトロ3号線(ニョン駅〜ハノイ駅)には、8つの高架駅と4つの地下駅があり、ニョン駅〜コウザイ駅までの高架区間は8.5キロ、コウザイ駅〜ハノイ駅までの地下区間は4キロである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。