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野生のトラを発見か、フォンニャ・ケバン国立公園で調査が進められる
<写真:VnExpress>
ユネスコ世界遺産に登録されているフォンニャ・ケバン国立公園で虎を目撃したという地元住民の報告を受け、虎の存在を確認するためのカメラが設置された。
同公園の管理委員会は10日、公園内の虎目撃エリアにカメラを設置したことを明らかにした。
目撃者が虎に遭遇した際にはパニックに陥って木に登り、音を立てて虎を追い払ったといい、政府のニュースポータルによると、この事件は直ちに公園の管理委員会に報告された。
設置されたカメラは赤外線センサーに接続されており、動物がセンサーを通り過ぎる際にカメラが作動して画像やビデオをメモリーカードに記録する。
世界自然保護基金(WWF)によると、このカメラを野外に設置することで、数週間〜数カ月にわたって生息地を継続的に監視し、自然界で起こる珍しい出来事を記録することが可能となる。
ベトナムで野生動物保護に取り組むNPO「Save Vietnam's Wildlife(SVW)」によると、同国で野生の虎を撮影した最後の写真は1998年に撮影されたものである。
SVWは過去24年間にわたってベトナムで野生の虎の痕跡を確認していない。フォンニャ・ケバン国立公園で虎の存在が確認されれば、自然保護活動家にとって「胸躍る発見」になる。
WWFと国際自然保護連合によると、ベトナムでは2015年時点に野生の虎5頭前後の存在が確認されている。
2010年11月にロシアで開催された「グローバル・タイガー・サミット」では、ベトナムと野生の虎の数が減少している12カ国が、2022年までに各国の野生の虎の存在を倍増させると誓約していた。
900平方キロメートルのフォンニャ・ケバン国立公園には世界最大の洞窟であるソンドン洞窟をはじめ、約4億年前の洞窟や石窟が300以上存在する。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。